■撮影に入ってからも、コメディー作品だと思っていた

Q:『それでもボクはやってない』は周防正行監督の11年ぶりの作品ですが、プレッシャーはなかったですか?

プレッシャーはあまりなかったですね。オーディションで選ばれたので、選んだ方の責任だと思っていましたから(笑)。ポジティブというより、基本的に他力本願なんです(笑)。

Q:周防監督と聞くとコメディー作品だと思いますよね。それが実際はすごくシリアスで……。加瀬さん自身もコメディーだと思いませんでしたか?

思っていました。撮影が始まってからも最初のころは「コメディーなんだろうな」って思っていました(笑)。

Q:いつごろからこの作品は、シリアスだと気付いたんですか?

留置場に入ってどたばたやっているまでは、すごい楽しくやっていたんですけど、監督とカメラマンさんから「楽しくやりすぎだね」って話になって……。そして、「歯ブラシのシーンで泣ける?」って言われたんです。最初は普通に歯を磨くなんていう日常を見せるワンシーンだったんですが、そういう変更が出たことで「そういうことか、なるほど、なるほど……」と思ったんです。そのへんで、シリアスな路線だってことに気付きましたね。
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