■生涯現役!興味があればいつでも挑戦 Q:100歳まで監督をしたいと宣言したそうですが、本当ですか?
そんなことは言っていないよ。ニューヨークの映画祭に出席したときに、誰かが、ポルトガルのある監督が、102歳の今も現役で映画を撮っているという話をしていたんだ。だから冗談で、「僕も同じことをするよ」って言ったんだよ。でも、それはあくまでも希望であって、もちろん真剣じゃないよ。 Q:最近は1年に1本、監督をされていますが、これからどのくらいの数の作品を撮っていきたいと思いますか?
40本くらいかな。1日につき1本とかのペースでね(笑)。 それは冗談として、僕はそれぞれのプロジェクトがやって来るたびに楽しんでいるだけだよ。実は、今も取り掛かっている企画がある。『ジェイ・エドガー(原題) / J. Edgar』という作品で、長年FBI 長官を務めたJ・エドガー・フーバーを主人公に、20年代くらいから70年代までのFBIの姿を描いたものなんだが、とても興味深い人物について扱っていて、脚本も本当に面白いんだ。でも、それを撮った後のことは考えていないよ。単なる仕事として、映画を撮ろうとは思わないからね。ただ、すごく興味をひかれる企画があれば、いつでも挑戦したいとは思っているよ。
ほほ笑みを絶やすことなく、心から「映画を作ることの楽しさ」をかみしめるように、本作の撮影秘話を語ったイーストウッド監督。映画『硫黄島からの手紙』で起用した渡辺謙が、監督業のオファーを受けていることを聞くと、「彼ならきっとできる!」とまるで自分のことのように喜ぶ姿がとても印象的だった。俳優として、演じることの楽しさを追求し続け、今も監督として映画制作にその情熱を注ぎ続けているイーストウッド監督には、100歳を超えても、映画界で活躍してもらいたい。 (C)KaoriSuzuki (C) 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.