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少年メリケンサック (2008)

監督
宮藤官九郎
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3.33

解説

多彩な分野で活躍するクドカンこと宮藤官九郎の、監督2作目となるハイテンションなコメディー。ひょんなことから、凶暴なオヤジ4人組のパンクバンドを引き連れて全国ツアーに出ることになったお気楽OLの奮闘を描く。主演には話題作への出演が相次ぐ宮崎あおいがあたり、ハジけたコメディエンヌぶりを披露。彼女を振り回すバンドメンバーには佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城がふんするほか、ユースケ・サンタマリアら豪華キャスト陣の共演が楽しめる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

レコード会社に勤めるかんな(宮崎あおい)は、動画サイトでイケメン4人組のパンクバンド“少年メリケンサック”のライブ映像を発見。彼らと契約すべく会ってみると、メンバーは50歳過ぎのオヤジで、彼女が見つけた映像は25年前のものだった。予想外の事態に困惑するかんなだったが、バンドの全国ライブツアーに同行するはめになり……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2009「少年メリケンサック」製作委員会
(C)2009「少年メリケンサック」製作委員会

「少年メリケンサック」アナーキーな笑いと主張が心地いい

 宮藤官九郎が映画という媒体を使って、やりたいことをやってのけた。だからといって、この映画には気負いがない。ときにゆるく、ときに激しく、キタナく、情けなくも破壊的にパンクな面白さが炸裂する絶妙なさじ加減。いや、パンクなんて知らなくても、このパンクな面白さは堪能できる。ウンコネタを面白がれるような小学生魂がまだ健在ならば。

 主人公は音楽出版社の若いダメOLと、25年前にパンクバンドで燃え尽きたダメなおっさんたち。ロードムービーだからそれぞれが変化を見せていくのは当たり前だが、絵に描いたような成長はかけらもなし。ダメで何が悪い? ダサさって何だ? オレはこれがやりたいんだよという気迫と熱さと。そんな衝動に忠実に生きるしかないやつらがちょっとカッコよく見えてくるのだが、それでも当たり前のカッコよさには決して落ち着かないところがまた、たまらなく切なく、愛おしいわけで。映画としても、いわゆるウェルメイドなものじゃない。しかし、よく観客の「感動しましたぁ」というCMを流すような邦画とは対極の、アナーキーな笑いと主張が心地いいのだ!

 個性たっぷりな主演陣とキャラクターの醸し出す不協和音の味も、監督の狙い通り。宮崎あおいには意外性以上の面白さが足りない気もするが、かわいいから許せる。おっさんらの1曲しかない(笑)持ち歌、「ニューヨーク・マラソン」の歌詞を聞き取れた日には、きっとアッパレと叫びたくなるはずだ!(若林ゆり)

映画.com(外部リンク)

2009年2月5日 更新

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