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スクリーンで観る高座・シネマ落語&ドキュメンタリー 「映画 立川談志」 (2012)

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4.00 / 評価:9件

映画としての感想です

  • uyk***** さん
  • 2017年2月18日 0時55分
  • 閲覧数 21
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

AMAZONプライムで、何気なく見ました。
お笑いが好きで、最近落語を見に行く様になったという事もあって、
本当に何気なく見た感じ。

結局、映画としては最低でもここ1年で、
辛くて、悲しくて、あったかくて、一番泣いてしまった。
ほぼ高座を流しているだけで、ドキュメンタリーとしての
要素はあまりない。けど、映画の作りとしてはすごく好きだ。

きっと純粋な談志ファンは、もっと違うものが見たかったはず。
談志の落語をたくさん堪能している人であればあるほど、
これは映画としては物足りなく、怒りたくなる感じはわかります。

なので、自分は落語初心者として、映画好きとしての感想です。


構成は大まかに、立川談志の落語論。
落書初心者には、小難しく聞こえ、落語=難解なものと、
想像させてしまう、最初のシークエンス。

そして、「やかん」という高座を通して、
いやいや、小難しくなんてないよ。
単純に面白いだろ。と感じさせて、立川談志を、落語を、
ぐっと身近に感じさせるシークエンス。
先の、小難しから、一気に距離を縮めさせられるので、
急にとっつきやすくなる。談志のいうまさに「イリュージョン」かな。

ドキュメントは、すごくすごく少ない。
どちらかというと、高座を軽く解説している程度というか。
人柄の説明も、ごくごく僅か。

ここから、立川談志の18番と言われる「芝浜」にいきます。
実は落語初心者としては、この芝浜という人情話は、
あまり好きじゃないんです。もっとゲラゲラできるはなしが好きで、
先に出る「やかん」のテイストはすごく好きで、
まだまだ人情話を堪能できるほど、落語は身近には無かったんです。

しかし、ここに来るまでの映像で、
立川談志は、難しい思考の方であり、
それを基礎として、ギャグもイリュージョンという
独特な表現で、面白いと思えても、なかなか遠くに感じる、
孤高の天才という感じがプンプンとしているわけで、
そこからの「芝浜」という流れなわけです。

自分としては内心「これはキツイかなー・・・・」と思っていた。

しかし、話が進み、下げに近くなればなるほど、
目頭が熱くなり、涙が溢れていたわけです。

ここに来るまでの前振りがすごく効いていて、
演じられている「芝浜」は、小難しくなく、
夫婦の、女の可愛らしさと、男の可愛らしさ。
二人が、すごくキュートで、ジョークもあって、人情があって。

他の噺家さんで、何回かきいた「芝浜」だったけど、
そのどれよりも、心に響いた。

自分がいうのはおこがましいが、最強の演技力と、
最強の思考と、最強のイリュージョンと、最強の人間好き。
だから出来る話なんだなというのを感じます。

前振りがあったからこそ総合的に感じられた「芝浜」
下げ後の、ハニカミながら深々と頭を下げる姿に、
涙が止まらず。

そして、数分のインタビュー映像。

決して、短命というお歳でお亡くなりになったわけじゃないのですが、
例えるなら、まだまだ若い子供が死を前にし、
それを表面上は「しょうがないんだ」と悟っているが、
「神様、もう少しだけ頼むよ」と思っている様に見えた。

本当にそう思っていらしたのかも知れないし、
違うかもしれない。

だけど、映像の持ってき方が、すごく上手くて、
悲しい涙なんだけど、すごくいいもの見せてもらった。

「これが映画なのか?という奴がいても、
映画館で流したら映画なんだよ、あんなものわぁ〜」って、事ですね。

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