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上映中

永遠の0 (2013)

監督
山崎貴
  • みたいムービー 707
  • みたログ 2,599
  • ユーザーレビュー 3,107

4.14

夏八木勲さん 有難うございました。

  • Kainage_Mondo さん
  • 2013年12月23日 18時36分
  • 閲覧数 2278
  • 役立ち度 49

総合評価

★★★★★

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • スペクタクル
  • 切ない
  • 勇敢
  • 泣ける

大型の戦艦模型をプールに浮かべたり、戦闘機のミニチュアを操演したり、一発勝負の火薬に賭けたり ・・・ そんな往時の戦争映画のスタッフが本作を観たら、口惜しさ半分で羨ましがるに違いない。 CG を駆使した映像加工 ( VFX ) で迫真の戦闘場面をつくり出し、それが直接感動につながる。零式艦上戦闘機も航空母艦もお見事の一言だ。主役の ゼロ は、機体のわずかな凹みや塗装の剥落まで細かく再現され、そのリアリティーに脱帽だった。

では物語はどうか ? 少なくとも偏向は無いと思われた。右寄りでも左寄りでもなく、戦争賛美でも反対でもない。“国のため” を最終的には “家族のため” に置き替えて、死地に赴いた特攻隊員たちの気持ちをどう捉えるのか、戦争で生き残った人間 ( そして戦後に生まれた日本人全員 ) がそれを念頭に置いてどんな物語を紡ぎ続けて行くのか、それが大事だ、 と 佐伯賢一郎 ( 夏八木勲 ) をして言わしめ、本作のスタンスを明らかにしていた。

( 以下敬称略 ) 宮部久蔵を演じた 岡田准一 は無難な演技。部下はともかく妻に対しても ですます口調 で話すのは止めて貰いたかったが、これは脚本か。作品を通じて、彼が大看板をひとりで背負っている印象はなく、戦争時も2004年時も脇の俳優陣が素晴らしく、そっちの演技に見惚れていたと言った方が良いだろう。橋爪功、田中泯 は目立っていたが、若手の方々もそれぞれ持ち味を出していたと思う。

終盤に明かされた零式艦上戦闘機52型と旧型21型の話は唐突だったし、その後日談はさらに劇的にこしらえ過ぎた感はあったが、それが、本作が最後の公開作となる 夏八木勲 の名演技に繋がることになるのだから、ここは大いに許そうと思ってしまった。「終戦のエンペラー」 の関谷役でも渋く目立った彼だが、ラスト近く本作を総括する台詞で格調高く映画を締めてくれた。

夏八木さん、長い間 楽しませて下さって有難うございました。でも、またすぐに、お会いしましょう。

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