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『リベンジgirl』桐谷美玲 単独インタビュー

2017年12月18日 更新

『リベンジgirl』桐谷美玲 単独インタビュー

東大卒にして元ミスキャンパスグランプリの才色兼備、しかも彼氏は政治家ファミリーのイケメン御曹司。人生負け知らず……のはずが失恋を機に、女性初の総理大臣をめざす!? 『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』でヒットメーカーの仲間入りを果たした、三木康一郎監督の最新作『リベンジgirl』で、桐谷美玲が超ハイスペックな型破りヒロインに挑戦。『ヒロイン失格』などの学生役イメージを脱ぎ捨て、大人の女優への階段を一歩のぼった彼女が、等身大の思いを語った。

■真っすぐさが強みで愛される部分

■真っすぐさが強みで愛される部分

Q 容姿端麗かつインテリの美輝は自信家で、同性からの反感を買いかねないキャラクターですね。

前半の彼女には、理解しがたい部分も多々ありますね(苦笑)。正直さゆえに空気を読むことを一切せず、思ったことをすべて言ってしまう。自分が一番だと思っているので、「はっきり言って何が悪いの?」という感じの高飛車な女性です。ただ、全編を通して観ると、真っすぐで自分に正直なキャラクターが魅力に思えてきます。真っすぐさが美輝の強みで、実は愛される部分なのではないかと思って演じました。

Q 性格に難ありな扱いをされますが、容姿も学歴も抜群なだけに、上から目線も憎めないです。

でもなかなか周りにいないタイプですし、友だちにはなりたくないですね(笑)。

Q 撮影中に監督とはどのような話し合いをされましたか?

前半戦は、思いきり突き抜けてやりましょうと話しました。自分にないものがたくさんあるキャラクターだったので、振り切って演じれば演じるほど極端な性格の美輝らしさが出せるし、後半の成長していく姿との違いも伝わるはずだから頑張ろう、と思って演じました。

Q 監督は「観客が観たことのない桐谷さんの一面を引き出したい」とおっしゃっていましたね。

美輝のキャラクター自体が、今までに演じたことがないほど強烈なので。常に「わたしを誰だと思っているの、宝石美輝よ」という姿勢を貫いている。そんなセリフ、なかなか言えないですよね(笑)。ただ、自分に自信を持っているところはすごくうらやましいです。わたしは正反対のタイプで、自分に自信がない。どの仕事も、最初はいつも「大丈夫かな」と不安ですね。主演の場合はなおさらなので、日々プレッシャーと闘っています。

■恋愛はやっぱり大事

■恋愛はやっぱり大事

Q 美輝のように、失恋を機に新しいことを始めた経験はありますか?

失恋してもあまり変わらないですね。髪の毛を切って心機一転することも、リベンジしたいと思ったこともありません。気持ちを切り替えて、引きずらないタイプです。でも美輝のように、リベンジから始めたことでも、自分が成長していけたらいいですね。恋愛はやっぱり、大事だと思います。

Q 美輝の選挙を手伝う秘書の俊也は、口が悪くて不器用な男性ですね。

わたしはもっと優しい人がいいです(笑)。でも、普段ぶっきらぼうな俊也がたまに見せる笑顔がかわいかったりするので、そのギャップは魅力的かもしれないですね。

Q 桐谷さんは男性に厳しくされるより、優しく褒められたいタイプですか?

褒められて伸びるタイプです。ただ俊也も、いざというときには頼りになるし、引っ張ってくれるし、ピンチのときには絶対に現れてくれる。美輝にとってヒーローみたいな存在になっていくわけですから、やっぱりステキだと思います。美輝が惹(ひ)かれるのも理解できます。

Q 俊也を演じられた鈴木伸之さんとは初共演ですよね。

すごく真面目な俳優さんです。普段は大人っぽくて年下とは思えないのに、話すと等身大なところが見えてきて。かわいらしさがある人、という印象を受けました。わたしは主演だからといっても引っ張るタイプではないので、共演者の方と一緒に頑張っていきたい。今回は雨に降られて、寒さに震えながらのロケが多かったので、鈴木さんや選挙戦でライバルとなる元カレ役の清原(翔)くんたちと励まし合いながら撮影に臨んでいました。

Q 清原さんとも初共演ですが、印象はいかがでしたか?

意外と天然なんです。話をすればするほど、ヘンな人だなと思いました(笑)。撮影の待ち時間に共演者の方々とコミュニケーションを取ったり、他愛もない話で笑ったりしていると、自然にお芝居へのモチベーションもアップする気がします。そして合間に仮眠することも大事ですね。

■マイペースが自分らしさ

■マイペースが自分らしさ

Q 『ヒロイン失格』でもコメディエンヌとして評価されていましたが、コメディーの魅力や難しさなどを改めて感じましたか?

笑わせてやろうとは思わずに、テンポよく演じながら撮っていったらコミカルになる、みたいな感じかもしれないです。今回は、俊也と美輝の会話のテンポを特に意識しました。朝イチの撮影でテンションを上げなくちゃならないときは大変ですけど。

Q 『ヒロイン失格』では変顔が話題になりましたが、本作で観客に期待してほしいことは?

ビジュアル的には、美輝のファッションですね。47パターンの衣装を着ているので、ファッションがくるくる変わるところを楽しんでいただきたいです。個人的には、選挙活動シーンにも思い入れがあります。撮影がちょうど実際の選挙戦の時期と重なって、本物の候補者と間違われたことが何度かありました。観客の皆さんの目にどう映るか楽しみですし、候補者の皆さんは握手をしたり、関係各所にお話を聞きに行ったり大変なんだと感じました。選挙特番などに自分も参加していて、選挙に触れる機会も多かったので、ちょっと親近感が湧きました。

Q 劇中で身に着けるブルガリの「パーフェクト ミステイク」のネックレスに込められた、「失敗にはすべて意味がある」という言葉が窮地の美輝を奮い立たせますが、桐谷さんが大切にしている言葉はありますか?

「明日できることは明日やる」です。

Q 2018年もそのスタンスでいかれますか?

変わらずマイペースでやっていきたいです。そしてもうすぐ30歳になろうとしているので、年齢相応の魅力も見せていけたらうれしいですね。どういうものが自分に合うのか、自分らしさは何だろうとか、模索しながらお仕事を続けていきたいです。
年齢を重ねて、美しさにますます磨きがかかった彼女の姿を前に、同性ながらもインタビュー中は、見ほれずにいられなかった。大人の余裕はコメントの端々からもにじみ出ているように感じられ、予期せぬ答えに思わず吹き出してしまった。彼女が今後、“大人の女優”としてどんな顔を見せるのか。まずは『リベンジgirl』で確認したい。

取材・文:柴田メグミ 撮影:日吉永遠

映画『リベンジgirl』は12月23日より全国公開

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