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『春待つ僕ら』土屋太鳳&北村匠海 単独インタビュー

2018年12月13日 更新

『春待つ僕ら』土屋太鳳&北村匠海 単独インタビュー

『ROOKIES -卒業-』の平川雄一朗監督が実写化した青春映画。高校入学を機に、“脱ぼっち”を目指す内気な美月がバスケに一生懸命打ち込む男子と出会ったことから平凡だった毎日が変わっていく。美月役の土屋太鳳とバスケ部男子の一人、永久(とわ)役の北村匠海は、ドラマ化や映画化もされた『鈴木先生』で同級生を演じて以来の共演。互いに俳優としての成長を感じつつ、友情と恋愛、そしてスポーツを描いた本作について、作品への思いや撮影の裏話を語った。

■久しぶりの共演は感慨深かった

■久しぶりの共演は感慨深かった

Q 脚本を読んで、どの辺りに魅力を感じましたか?

土屋太鳳(以下、土屋)
高校生のころは、とても繊細で誰もが心が揺れ動く時期があります。その繊細さが丁寧に描かれていて、ぜひやりたいと思いました。
北村匠海(以下、北村)
僕は中学生のときにバスケ部だったので、部活動でしか味わえない悔しさ、チーム感や信頼感みたいなものを平川(雄一朗)さんが撮ることが魅力的に思えたんです。脚本を読んで、きっと平川さんなら恋愛要素があっても、バスケットボールの部分はスポーツとして生々しく撮る。キラキラした中にも、ちゃんと人間ドラマとしてのストーリーもあるので、ぜひともやらせてくださいという気持ちになりました。
土屋
あと、北村匠海くんと久しぶりに共演ができることも嬉しかったです。お互いが役者を続けてきたからこそまた一緒に仕事ができることが感慨深かったです。
北村
僕も久しぶりに太鳳ちゃんと一緒にやれることも楽しみでした。実は今回、僕にとってはすごい巡り合わせの作品なんです。平川さんとはドラマ「仰げば尊し」でご一緒させていただいたので、3、4か月ないし5か月ぐらい一緒に撮影した過去があります。プロデューサーの春名(慶)さんとは『君の膵臓をたべたい』で一緒でした。一度、仕事をしたことがある方とまた仕事をする喜びを感じました。

Q 長い歳月を経てまた共演することで、お互いの変化や成長を感じましたか?

土屋
そうですね。もし20歳で共演して、28歳で再び共演したらそうでもないかもしれないですが、匠海が12、13歳で、わたしが15、16歳のときから数年経ったいま共演するということは特別なものがあります。お互いお酒も飲めるようになって(笑)。当時、150cmぐらいだった匠海の身長が、伸びていて「なんでこんなに大きくなったの?」と驚きました。匠海は『鈴木先生』のときから現場の空気を締めるお芝居をすると思っていたんですけど、それからお芝居の経験を積み重ねてきて、ここにいるんだというのがすごく伝わってきたんです。今回、より深く相手をリラックスさせるお芝居をしていました。

Q すごいですね。こんなに褒められて。

北村
いやいや(笑)。頑張って続けてきたからこそ、またこうやって会えた。本当に続けることはすごく大事だなと思います。太鳳ちゃんという“女優”は、発信するエネルギーもあり、芝居をちゃんと受けてもくれる。この作品の中で太鳳ちゃんが演じた美月は迷いもある役柄でいろいろと悩んだはず。そんなさまざまな太鳳ちゃんを間近に見られて、とてもいい時間を過ごさせてもらったという印象です。

■頭をポンポンするシーンは恥ずかしかった

■頭をポンポンするシーンは恥ずかしかった

Q まるで俳優という職業で結ばれた同志みたいですが、今回は恋愛要素もある役どころですよね。照れはなかったんですか?

北村
こっ恥ずかしかったよね(笑)。
土屋
恥ずかしかった(笑)。
北村
とくに、頭をポンポンやるシーンは、一番恥ずかしかったです。でも、途中から太鳳ちゃんだからやれるみたいなところはありました。
土屋
いい意味での恥ずかしさでした。匠海とこういう作品で共演すると思っていなかったので、すごく大人になったなーと感じます。もともと、演技では尊敬していたけれど。本当に大人になったんだって。

■笑い疲れた撮影現場

■笑い疲れた撮影現場

Q 磯村勇斗さん、杉野遥亮さん、稲葉友さんふんするバスケ部男子のみなさん含め、撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

北村
完全に男子高校生でしたね。本当にしょうもないことで笑い合い、意味のないことをしゃべっていました。仕事ではない会話をどんどん増やして。たとえば温泉に行ったり、ご飯を食べに行きました。こんなに共演者と遊んだ作品はないんじゃないかと思うくらい(笑)。
土屋
わたしはバスケ部のみんなと一緒にどこかに行くことはありませんでしたが、みんなが本当に面白くて、初めて現場で「笑い疲れるから、本当にもうやめて」と言ったのを覚えてます(笑)。

Q 平川監督が、北村さんは本番に強い、土屋さんは撮影初日に振り返るシーンで「ぞくっとした」と話していました。2人とも、“何かを持っている人”だと表現していたのですが、お互いに思ったことはありますか?

北村
太鳳ちゃんはやっぱり結構芸歴が長いから、その経験もあって、お芝居を見ると、作品の捉え方がうまいなと思います。
土屋
匠海は相手の気持ちを引き出す空気感を持っている。これでいいのかなとこちらが迷ったときは、これでいいと思わせてくれる空気感を持っている。いい空気をまとっていますね。

Q 今回は2人で主題歌を歌っていますが、その感想は?

土屋
匠海はDISH//というバンドをずっとやっていて、わたしはその路上ライブで観客が何十人のときから見ていました。いまでは武道館でライブをするまでになって、すごく頑張ってきたというのを知ってるんです。本当にすごい。そんな匠海とわたしが主題歌を歌うなんて、「プロデューサーは何を言っているの?」とびっくりしました。でも、匠海がサポートしてくれて、音楽プロデューサーの亀田(誠治)さんもすごく心を開いてくださるんです。だから、ああ美月もみんなに引っ張ってもらって、きっとこういう気持ちだったんだろうなと思って歌わせていただきました。
北村
僕がボーカルとしてバンドを組んでいるという要素は必ず作用してくると思ったので、出来る限り引っ張りつつ支えられたらというような気持ちで臨みました。僕の経験してきた中で、役立ったことなどを話したりもして……。
土屋
そうなんです。本番前にストレッチも教えてもらい、本番に臨みました。

■気持ちを言葉にして伝えられる人はすてき

■気持ちを言葉にして伝えられる人はすてき

Q 劇中、美月は永久と亜哉(小関裕太)の間で気持ちが揺れ動きますね。もし、バスケ部の恭介(磯村)、竜二(杉野)、瑠衣(稲葉)を含めて5人の男性の中から土屋さんが選ぶとしたら?

北村
きっと選びにくいと思うから、先に僕が選んでおこうか。僕がもし美月だったら……磯村くんが演じた恭介が好きです。あれぐらい淡々としている男の子が好き……って僕が言ったら語弊がありますけど(笑)。
土屋
気持ちを秘めているのもいいんですけど、言わないと伝わらないので、亜哉ちゃんは気持ちをちゃんと言葉にして伝えるじゃないですか。あれって少し難しいことだけど、それをちゃんとする亜哉ちゃんってすてきだなって思います。
人生で一番多感な時代に同じ作品で出会い、役者としての第一歩を踏み出した土屋と北村。互いにそれぞれの道で演技や感性に磨きをかけて経験を積み上げて共演を果たした。懐かしそうに過去を振り返り、気心の知れた仲でありながらも、役者として互いをリスペクトし、信頼し合っているからこそ出来上がった青春映画となったようだ。今後またどこかで共演する日を楽しみにしたい。

取材・文:前田かおり 写真:高野広美

映画『春待つ僕ら』は12月14日より全国公開

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