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『猫は抱くもの』沢尻エリカ 単独インタビュー

2018年6月21日 更新

『猫は抱くもの』沢尻エリカ 単独インタビュー

『ヘルタースケルター』以来6年ぶりの主演作で、『ジョゼと虎と魚たち』『グーグーだって猫である』などの犬童一心監督と初めてタッグを組んだ沢尻エリカ。夢を諦めきれない、妄想好きのアラサー女性・沙織が、職場でこっそり飼っている猫の良男(吉沢亮)に心を開きながら自分らしい生き方を模索する姿を熱演している。猫を擬人化したことでも話題の本作について、沢尻が語った。

■主演かどうかは意識していない

■主演かどうかは意識していない

Q 猫の擬人化や実景&舞台セットでの撮影と演出要素の多さが特徴でもある映画ですが、初めて知ったときはいかがでしたか?

そうですね。脚本を読んだときに、舞台が出てくるというところが想像できなくて、実際に撮影現場で芝居をするまで本当にわからなかったです。舞台のセットは劇場に建て込んで作られたのですが、実際にセットで稽古をしてみて「あっ、こういう感じなんだ」と感覚をつかみました。

Q 『ヘルタースケルター』以来6年ぶりの主演作ですね。

あまり意識していないので、実感はなかったです。「そうだったんだ」という感じですね。でもやっぱり、楽しい現場にしようという気持ちはありました。

Q そのテンションは撮影中ずっと続きましたか?

はい。わたしは舞台の経験がないのですが、経験したことのない撮り方や、擬人化した猫たちを見ているのはものすごく面白かったですね。

■支えはペット

■支えはペット

Q 映画の発表時に「演じ分けが大変だった」というコメントがありましたが、どのあたりが難しかったですか?

主人公・沙織の、あまり明確ではない妄想と現実の部分の芝居の見せ方を変えたりしたところですね。犬童監督ともいろいろ話しながらやっていたのですが、正解がない分、難しかったです。

Q 沢尻さんから見て、沙織はどんな人物ですか?

不器用であまり自分を表現できない人なのかな。ある意味、すごく純粋で、自分の殻にこもってしまうタイプなのかなと思いました。

Q ご自身と同世代の役柄ですが、演じていて気付かされたことや感じたことはありますか?

そうですね。沙織にとっては良男というペットですが、かけがえのない存在がいて、自分を改めて見つめ直すことができるような。わたしもペットを飼っているので、すごく共感できるところで、自分にとって大事な存在っていうのは、誰にでもあるのかなって感じました。

Q 良男は沙織の支えになっている存在ですが、沢尻さんの支えになっているものは何ですか?

沙織と同じくペットですね。うちは犬ですけど、へこんでいたりするときに、寄って来て「大丈夫?」みたいな感じで慰めてくれるんです。犬もやっぱり気持ちがわかるんだなという感覚で、ちょっと弱っているときに救われたりします。

■猫たちの芝居がすごく好き

■猫たちの芝居がすごく好き

Q 元アイドルという役どころでもありますね。

そんなにシーンがあるわけではないのですが、みんなで歌を歌ったりしたところは楽しかったですね。アイドル活動をしていた時代もあって、いままでにいろいろなお仕事をやってはいるんですけど、この映画の中のバラエティーのようなことはあまりやったことがなくて、ずっとやってみたかったので、もうちょっとやりたかったですね(笑)。

Q 沢尻さんにとってこの映画は「全く新しいチャレンジだった」というコメントも拝見したのですが、チャレンジを終えた感想は?

監督の遊び心がたくさん詰まった、想像力を試される映画で、作品全体としてはすごくかわいらしい、ファンタジーな世界観で作り上げられているなと思いました。

Q 良男を演じた吉沢亮さんはすごく猫役がはまっていましたね。

ロシアンブルーの良男がすごく合っているなという感じでした。いろんな猫たちが出てきましたが、みんなそれぞれ特徴をとらえているキャスティングになっているなって。猫たちの芝居がすごく好きなのですが、そこが見ごたえがあると思います。

Q 先ほどアイドル活動のお話も出ましたが、デビューは小学生のときですよね。これまで長く活動してきて感じる変化はありますか?

芸能活動を始めたのが小学校6年生のときでした。それからは仕事でもプライベートでも人生のいろいろなポイントはありました。その時代、その時代で考え方が変わったり、いろいろな変化はあると思います。どの役もそれまでにはない役ですし、今回みんなの猫たちを見ていて、わたしも擬人化したペットの役とか、やってみたいと思ったりしました。

Q 『猫は抱くもの』は沢尻さんにとって、どんな映画になりましたか?

沙織の気持ちは共感できる人が多いような気がします。うまくいかない悩みの中で、どう理解して、どう進むのか答えを見つけていったり。自分で答えを出せば、いい未来を歩んで行ける気がします。ちょっとほっこりするような、ステキな映画になっています。
初めての経験が多かった本作について語る沢尻の目はキラキラしていた。見どころの一つに猫たちのシーンを挙げ、ペットが自身の支えになっていることも明かした沢尻。その愛情は劇中にも表れており、自分を人間だと思い込み、沙織に恋をするいじらしい猫・良男と見せる絆にも注目だ。

取材・文:編集部・小松芙未 写真:日吉永遠

映画『猫は抱くもの』は6月23日より全国公開

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