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映画『ラスト・ブラッド』チョン・ジヒョン、小雪 単独インタビュー

2009年5月18日 更新

映画『ラスト・ブラッド』チョン・ジヒョン、小雪 単独インタビュー

映画『HERO』『グリーン・デスティニー』で世界中にアジア旋風を巻き起こした名プロデューサー、ウィリアム・コン(ビル・コン)が再び各国の一流スタッフ、キャストを召集し、今度は日本発のフルデジタル・アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を実写映画化。新たなアクションエンターテインメント大作『ラスト・ブラッド』を完成させた。本作で初の共演を果たしたアジアを代表する美女、チョン・ジヒョンと小雪を直撃し、撮影の舞台裏を語ってもらった。

■初めての共演ですっかり意気投合

■初めての共演ですっかり意気投合

Q 今回の共演をきっかけに、すっかり仲良くなられたそうですね。

小雪
女の子同士ってこともありますが、彼女(チョン・ジヒョン)のキャラクターがすごく人懐こくて、すぐに仲良くなりました。
チョン・ジヒョン
わたしは小雪さんをお姉さんとして慕っている部分があるんです。いつもお姉ちゃんの後を付いていく妹のような感覚ですね(笑)。

Q お二人がこうして並ぶと、まさに美人姉妹という言葉がピッタリですね。お互いが持つ印象を教えてください。

小雪
会う前からすごくチャーミングで愛らしいイメージはあったんですけど、会ってみるとそれ以上に努力家でプロ意識が強い人だと思いました。いろんなことにチャレンジして、それをポジティブなものに変える力を持っている。それに日本の女優さんがしないような表情を見せてくれるのも魅力ですね。
チョン・ジヒョン
以前、映画『ラスト サムライ』を観たときから「こんな美しい女優さんがアジアにいるんだ」って驚きとあこがれを抱いていました。実際にお会いすると、とても温かく接していただいて、わたしの緊張も自然とほぐれましたね。今回、共演させていただいて、本当に光栄に思っています。

■内面に痛みを抱える“オニ”ハンター

■内面に痛みを抱える“オニ”ハンター

Q 今回、チョンさんは人間界に巣食う“オニ”を退治するヒロイン、サヤを演じています。

チョン・ジヒョン
セーラー服姿で、日本刀を振り回す。そんなサヤのビジュアル面に惹(ひ)かれましたね。映画のヒロインとして、とてもカリスマ性があると思います。それと同時にその内面には“オニ”に対する復讐(ふくしゅう)心や大きな痛みが隠されている。クールな外面とは裏腹ですよね。そういったバランスをうまく演技で表現できればと思いました。

Q 本格的なアクションに初挑戦。ほとんどのシーンはご自身がこなしているそうですね。

チョン・ジヒョン
毎回、新しいシーンを撮影するたびに、緊張の連続でしたね。一度クレーンにわたしが頭をぶつけてしまい、周りのスタッフをヒヤっとさせてしまって……。幸い、大きな事故ではありませんでしたが、おかげで現場の緊張感が高まった部分もあります。それにコリー・ユン(『レッドクリフ』シリーズにも参加したアクション監督)がいなければ、これほど難易度の高いアクションは成立しなかったですね。

Q 小雪さんが演じるのはオニたちのボス的な存在、オニゲンというキャラクターですね。

小雪
悪役という意識はなかったです。彼女はオニとして自分の行動を普通だと思って生きているので、あくまで普通に演じようと思いました。人間が人間らしく生きているのと同じ感覚ですね。(プロデューサーの)ウィリアム・コン(ビル・コン)にも、オニゲンに関しては「美しく優雅に」という明確なイメージがあったので、そういった部分がうまく表現できればと思っていました。

Q サヤとオニゲンが対峙(たいじ)するクライマックスが、作品の大きな見せ場になっています。

小雪
着物姿でワイヤーにつるさられて(笑)。でも、チョンさんのアクションに比べれば、わたしの苦労なんて……。メーキング映像で彼女の大変さを知って、思わず「よくやったね」って言ってあげたくなりました。本当の意味で「サヤを生きているんだな」と感じましたね。

■海外作品への出演で、大きな刺激

■海外作品への出演で、大きな刺激

Q 今回、チョンさんは初めて、小雪さんにとっても『ラスト サムライ』以来の海外作品への出演となりました。今後も、国際的な舞台で演技したいというお気持ちはありますか?

チョン・ジヒョン
今回は本格的なアクションに、英語のセリフとわたしにとっては初めて尽くしの現場でした。これまでの現場が、良くも悪くもリラックスした雰囲気だったと思い知らされましたね(笑)。何よりも自分自身がまだまだ未熟だって気付かされたんです。ですから撮影中は自然と「もっと自分を高めなければ」という気持ちが芽生え、おかげで成長できたと思います。今後、世界を目指したいという気持ちはありますし、何より自分が成長できる作品であれば、どんな企画にも参加していきたいですね。
小雪
海外がどうこうではなく、あくまで作品によりますね。それに今回、この作品に出演させていただいたのも、これまでの積み重ねがあった上での縁なので、今後も一つ一つの仕事に自分なりの意味を見いだしながら取り組んでいけたらと思っています。今回のようにさまざまな国のスタッフ、キャストが集結した現場は、自分自身にとって大きな刺激になりますよね。

■グッと視野が広がった魅力的な作品

■グッと視野が広がった魅力的な作品

Q 苦労が絶えない現場だったと思いますが、楽しい思い出はありますか?

チョン・ジヒョン
中国・雲南のロケ現場で、小雪さんをお迎えする日を、わたしはもちろん、スタッフ全員が指折り数えて待っていたんですよ。まるで特別な記念日がやってくるような気分でした。
小雪
えー、そうだったの? それはうれしいですね。わたしはオフの日に、チョンさんの自宅に招待され、韓国料理を振るまってもらったのがいい思い出かな。

Q 最後に公開を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

チョン・ジヒョン
今回、久し振りに日本のファンの方々に、自分の作品を観ていただくことになりました。アクションとホラーの要素が強いので、日本の皆さんにはなじみが深いジャンルの作品だと思いますね。アジアの力を結集させた優れた作品を、世界に届けたいという気持ちで頑張りましたので、ぜひたくさんの愛情を注いでください。
小雪
原作のアニメーションの魅力に忠実であるだけでなく、ジヒョンさんが主人公を演じることでグッと視野が広がり、原作を超えるような映画になったと思います。アニメの実写化で、そんなことはあまりないと思うのですが。「こっちがオリジナル」と思ってもらえるくらい魅力的な作品に仕上がったので、きっと満足してもらえるはずです。
キュートで愛らしいチョン・ジヒョンと、クールで聡明(そうめい)な小雪。その美しさに圧倒されながらも、作品に対する熱い思いと、ざっくばらんな二人の人柄がうかがえるインタビューになった。女性としての美しさはもちろんのこと、女優としての多面的な役作りと演技を堪能できる点が本作の大きな魅力といえるだろう。アジアが放つ“美の競演”に、きっと世界が嫉妬(しっと)するはずだ。

取材・文:内田涼 写真:田中紀子

『ラスト・ブラッド』は5月29日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開

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