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『天使の恋』 佐々木希、谷原章介 単独インタビュー

2009年11月4日 更新

『天使の恋』 佐々木希、谷原章介 単独インタビュー

携帯サイトで絶大な人気を集めた恋愛小説「天使の恋」が、27歳の女性クリエイター・寒竹ゆり監督の手によって映画化された。過去のトラウマから他人を信じられなくなり、空虚な日々を送っていた女子高生の理央を演じたのは、本作が映画初主演となる佐々木希。そして、理央が恋する悲しい運命を背負った大学教授・光輝を谷原章介が演じている。切ないラブストーリーで共演した佐々木と谷原に、作品にまつわるエピソードや自身の恋愛観について話を聞いた。

■トラウマを持つ女子高生と、他人を拒絶する大学教授

■トラウマを持つ女子高生と、他人を拒絶する大学教授

Q ヒロインの援助交際やいじめなど、ショッキングな場面もある作品ですが、台本を読んだときの感想はいかがでしたか?

佐々木
最初に台本を読んだときは、ちょっと過激なストーリーだなと思いました。でも、わたしも理央のような気持ちを経験したことがあったので……。
谷原
ちょっと待って! その経験って、まさか援助交際じゃないよね(笑)?
佐々木
もちろん援助交際の経験はないです(笑)! でも、10代特有の反抗心を抱いたことや、友だちとの人間関係で悩んだ経験はあるし、理央に共感できる部分も多かったので、演じられるのがとてもうれしかったです。
谷原
確かにこの作品には、女の子にとってトラウマになるような経験や、よくない方向に進む遊びなども描かれていて、台本を読んだ段階ではどんな風に演出されるのか想像しかねる部分もあったんです。それが主人公につらい状況を与えるためだけのツールになるのはいやだなと思っていたんですよね。でも、演じた希ちゃんの解釈や表現が加わって、単なるショッキングな出来事ではなく、物語を形作る大切な要素になっていたので安心しました。

Q 今回演じた理央と光輝を、それぞれどんな人物だと解釈しましたか?

佐々木
理央は過去にショックな出来事があって、そのためにどん底まで落ちてしまうんですけど、光輝と出会ってどんどん前向きになっていく。本当は純粋で素直な女の子なんですよね。光輝に恋をして、真っすぐにアプローチするところがすごく魅力的だなと思いました。
谷原
僕が演じた光輝は、理央ちゃんのように他者から受けた傷によってではなく、自分自身の病気が原因で他人を拒絶してしまっている。僕から見たらとても独りよがりな、ある意味ナルシストな部分を持っている人物なんです。そんな彼が、理央によって心の壁を壊され、自分自身の一歩を踏み出していくまでの心の動きを、どのように組み立てていこうか考えながら撮影に挑みました。

■佐々木の成長ぶりに谷原もビックリ!

■佐々木の成長ぶりに谷原もビックリ!

Q 今回の共演で、お互いをどんな風に思ったか教えてください。

佐々木
谷原さんはすごく優しくて、意外なくらい面白い方です。見た目はカッコイイのにすごくおちゃめで、撮影現場では変顔をしてくれたりするんですよ(笑)。わたしは映画の主演が初めてで、撮影に入る前は不安でいっぱいだったんですけど、谷原さんはお芝居の練習にも付き合ってくださって、本当に感謝しています。
谷原
今回の共演で希ちゃんに感じたのは、撮影前のリハーサルからクランクアップするまでの、役者としての劇的な変化です。理央のように、心の中に闇を抱えながらも、天真らんまんな素直さや芯の強さなど、いろんな側面を持ったキャラクターを演じるのは、とても大変なことだったと思うんです。でも、まるでスキップをしながら階段を上がっていくような成長ぶりでしたね。人が伸びる瞬間を間近で見たのが驚きでした。

Q 佐々木さんは谷原さんからアドバイスをいただいたんですか?

佐々木
わたしがうまくセリフを言えないときなど、丁寧にアドバイスをしてくださいました。そういえば、谷原さんと一番初めに撮ったシーンが、いきなりキスシーンだったんですよ!
谷原
そうだったねえ(笑)。
佐々木
とにかく緊張しまくっていて、それを谷原さんに伝えたら、「大丈夫だよ、気軽にいこう!」って言ってくださったんです。そこで一気に緊張が解けて、とても助かりました。

Q 理央と光輝は18歳も年の差のあるカップルですが、実際に年の差のある恋愛は可能だと思いますか?

佐々木
わたしは、年の差はあまり気にしないです。ただ、その男性のタイプにもよりますね。ずーっと家にいてダラダラしている男性はちょっといやだなと思いますけど(笑)、身だしなみとか生き方がカッコイイ方なら問題ないです。谷原さんのようなステキな方なら大歓迎です!
谷原
ありがとうございます! でも、僕も家ではダラダラしているかもよ(笑)。僕も正直な話、18歳年下の女性でも相手が受け入れてくれるのであれば、いくらでもいきたいですよ。プライベートでダラダラし過ぎずに、ちゃんと外見にも気を使っていればOKなら、いくらでも頑張ります!
佐々木
(爆笑)

■撮影の息抜きとなった戦国マニアのシーン

■撮影の息抜きとなった戦国マニアのシーン

Q 大学で歴史を教える光輝の戦国マニアぶりは爆笑でした。谷原さんも演じていて楽しかったのでは?

谷原
そうですね。いくら病気を抱えていても楽しい日常はあると思うし、全体的にあまり明るくはじける芝居がなかったので、息抜きみたいな感じでした。僕自身も時代小説を読むのが好きで、歴史にも興味があったんですよ。光輝のように熱狂的に好きな戦国武将はいませんけど(笑)。

Q 原作は女子高校生の間で大人気でしたが、今回の映画をどんな方に観てもらいたいですか?

谷原
これまでも携帯小説を映画化して話題になった作品がありますが、今回の『天使の恋』は、理央たちを中心とした女子高生のキラキラした部分や、悩みを乗り越えていく主人公たちの心の動きがきちんと描かれている映画です。共感できる部分もたくさんあると思いますので、幅広い年代の方に観ていただきたいですね。
佐々木
友だちのことや恋愛で悩んでいる人にも観てもらいたいし、恋がしたいと思っている人たちにも観てほしいです。いろいろ大変なことも多いけど、人を好きになるっていいな、友達っていいなと感じてもらえる作品になっていると思います。

取材・文:斉藤由紀子 写真:高野広美

映画『天使の恋』は11月7日(土)より、新宿バルト9 ほか全国公開

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