『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール 幻影の覇者ゾロアーク』加藤夏希&中川翔子インタビュー
2010年7月1日 更新

世界中の子どもたちから愛されているポケモンたちが大活躍する、『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール』シリーズ第4弾『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』。本作で女性秘書と元気いっぱいの女の子という、二人の個性的なキャラクターの声を演じているのは、大のアニメ好きとして知られている加藤夏希と、本作が『ポケモン』シリーズ4度目の出演となる中川翔子。小学生のときから、ポケモンを愛してやまない二人が、ポケモンの魅力を思う存分語りまくってくれた。
■「伝説のポケモン」と同じくらい、「伝説の加藤さん」ですから!

Q
お二人が共演されるのは、初めてですよね?
- 中川
- いただいた脚本のキャストのところに加藤さんのお名前が燦然(さんぜん)と輝いていて……。本当に加藤さんの大ファンで、加藤さんの切り抜きをはったスクラップブックまで作っていたくらいなんです。何度かお仕事もご一緒させていただいているのですが、毎回コーフンしてしまいます。加藤さんにはきっと引かれていますよね(笑)。今回は大好きなポケモンで共演させていただけるということで、うれしさ2倍です。わたしにとっては「伝説のポケモン」と同じくらい、「伝説の加藤さん」ですから!
- 加藤
- そんなふうに言っていただいて(笑)。本当にすみません(笑)。
- 中川
- いえいえ! 今日もツーショットインタビューなんて、うれしいです!
- 加藤
- わたしの中で、中川さんは唯一の仲間なんですよ!
- 中川
- えー!
- 加藤
- だって、女性でアニメ好きって公言している方ってあまりいないので、本当に頼もしいです。しかも中川さんの情報量は本当にすごいので、尊敬しちゃいます!
- 中川
- とんでもございません!
- 加藤
- だからわたしにとっては、貴重な情報源で、仲間なんです。
- 中川
- そのようなことを言っていただけるなんて! 光栄です!
■わたしは男子と話せなかったので、一人でポケモン育てて、すごく寂しかった(笑)

Q
お二人が、初めてポケモンと出会ったときのことを覚えていますか?
- 加藤
- 小学校高学年だったと思います。
- 中川
- わたしと加藤さんは、実は同学年なんですよ! 1985年生まれなんです。
- 加藤
- わたしは声優さんが大好きなので、そのころから、好きな声優さんの林原めぐみさんが出ているということでアニメを見始めたのがきっかけでした。
- 中川
- そのころから声優さん好きだったなんてさすがです! 林原さんのために見るとか、なかなか珍しいですよね。
- 加藤
- そうなんですよ。カラオケでも、ロケット団の歌を必ず歌いますね(笑)。誰も、理解してくれないんですけど(笑)。
- 中川
- わたしは、ゲームから始まったんです。当時は男子がみんなポケモンのゲームをやっていたんですけど、わたしは男子と話せなかったので、一人でポケモン育てて、すごく寂しかった(笑)。
■その場のノリで作曲した歌を歌った登場シーンは、面白かったです

Q
アフレコの方は、いかがでしたか?
- 加藤
- 昨日収録だったんですけど、キャストの方の中で収録が最後だったんです。皆さんの声がすでにすべて入っている状態で合わせていけたので、すごくラッキーでした。
- 中川
- 今回監督から、アドリブを入れるというチャンスをいただいたんです。アドリブなんて、大御所の皆さんがされるようなことなので、これは頑張らなくては! と気合が入りました。その場のノリで作曲した歌を歌った登場シーンは、面白かったです。それに、4年間で一番スピーディーにアフレコが終わったのでうれしかったです。
- 加藤
- すごいですよね! わたしなんて、もうセリフを読むだけで、本当にイッパイイッパイでした(笑)。
Q
今回の映画には、ゾロアークという悪役のキャラクターが登場しますが、こちらもちびっ子に人気が出そうですね。
- 加藤
- すっごくかわいいです。ただ怖いんじゃなくて、愛らしさがあるんですよ。きっと小さいお子さんにも、愛される悪タイプだと思います。
- 中川
- わたしは、悪タイプのポケモンが好きで、普段ゲームをしているときも集めたりしているので、ゾロアークはかっこ良くてすごく好きです! 使う技とかもかっこ良くて、すごく欲しくなっちゃいます!
■小さいお子さんには、ぜひママと一緒に観てほしいです!

Q
ポケモン好きなお二人に、ちょっぴりポケモントークをしていただきたいんですが……。
- 加藤
- ムサシとコジロウは、恋愛関係には発展しないのかなっていうのは、毎回感じてしまいますね。そこ、どうなんでしょう?
- 中川
- や、やはりロケット団なんですね! しかも、すごいオトナ目線!
- 加藤
- あはは、はい! すごくいいコンビなんですけど、コンビでしかないのかなとか、恋してないのかなとか、つい思っちゃいますね。
- 中川
- ポケモンが戦うシーンってすごく印象的なんですよね。本当に涙を流しながら、痛くて、つらい思いをしながら、ポケモンが戦うのを観ると、こっちまでつらくなって、生まれて初めて映画を観て、涙を流したんですよね。それをすごく覚えています。ポケモンは、人生におけるすべての瞬間の生きるきらめきを教えてくれるんですよね。
- 加藤
- ポケモンの世界って、本当に深い! 今回も、親子のようなきずなを感じさせられて、いろいろ考えさせられちゃいました。
Q
映画を楽しみにしている全国のポケモンファンに、ぜひメッセージをお願いします
- 加藤
- 今回は、親子愛を感じさせるような作品になっているので、小さいお子さんは、ぜひママと一緒に観てほしいですね。
- 中川
- ポケモンたちの活躍もさることながら、この映画にはわたしたちが小さかったころに出てきた、セレビィっていう懐かしいポケモンが出てくるんです。でも今の子どもたちは、この映画で、セレビィに初めて出会うことになると思うので、そう考えるとすごく不思議ですよね。わたしも、狙っていたセレビィをぜひゲットしてほしいです! 子どもたちじゃなくて、お兄さん、お姉さん、おっきなお友達もぜひ観てほしいです!

取材・文:シネマトゥデイ 写真:尾藤能暢