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『ボーン・レガシー』ジェレミー・レナー 単独インタビュー

2012年9月20日 更新

『ボーン・レガシー』ジェレミー・レナー 単独インタビュー

マット・デイモン演じる暗殺者ジェイソン・ボーンと、彼をめぐる陰謀を壮大なスケールで描き大ヒットを記録した『ボーン』 シリーズ。前作から5年ぶりに公開される最新作『ボーン・レガシー』は、3部作の裏で進行していた「もう一人のスパイ」の戦いを描く。新たな主人公アーロン・クロス役に抜てきされたのは、『ハート・ロッカー』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたジェレミー・レナー。危険なスタントにも果敢に挑んだ彼がアクションシーンの裏側、そしてアーロン役への思いを語った。

■トニー・ギルロイ監督との間に生まれた信頼

■トニー・ギルロイ監督との間に生まれた信頼

Q あなたが本シリーズの新たな主人公を演じると聞いて、多くのファンが喜んだと思います。

オレもさ! 映画『アベンジャーズ』の撮影中に脚本を受け取ったんだけど、すごく面白くて、このシリーズも大好きだったから、すぐに「やりたい!」って言ったんだよ。出演が決まったときは本当に興奮したね。

Q 今回は、シリーズ3作の脚本を手掛けてきたトニー・ギルロイがメガホンを取るということもファンの期待を高めました。彼の監督ぶりはいかがでしたか?

最高だった。彼と初めて会ったとき、これまでの3部作について語り合い、参考になるような話をたくさん聞かせてもらったんだ。だから撮影の初日には、僕らはお互いを尊敬し合い、信頼関係が完璧にできていた。お互いにアイデアを出し合える、とてもクリエイティブで刺激的な日々を送ることができたよ。

■過酷なアクションシーンは、やるまでの覚悟が必要!

■過酷なアクションシーンは、やるまでの覚悟が必要!

Q アクションシーンも冒頭からすごく激しかったですね! あれだけのアクションをこなすためにはトレーニングも大変だったのではないですか?

実は映画『アベンジャーズ』の撮影から、『ボーン・レガシー』の撮影まで3週間程度しかなかったんだ。でも偶然にもこの映画のスタントチームは『アベンジャーズ』と同じクルーで、さらに『アベンジャーズ』でもスタントを特訓されていたから、すごく助かったんだよ。

Q 銃の腕も上がりましたか?

どうだろうなあ。銃を撃つのは好きだから、よくシューティングレンジに行ったりはするけどね。銃の腕前に関しては何とも言えないけれど、銃をうまく撃っているように見せる演技は上達したはず!

Q 極寒のアラスカで滝壺に入るシーンもありました。あれはCGじゃないですよね!?

違うよ! 全部実際のロケだし、おまけに水もめちゃくちゃ冷たいんだ!!

Q それはつらそうですね……。頭まで入っていましたが。

そうそう、しかもほぼ裸でね。あのシーンは、準備のしようがなかったんだ。とにかくうまくいくように願い続けたよ。冷たい水の中に一回入っちまえばなんてことないんだけど、その日までのカウントダウンの方がキツかった。もう前日は最悪で「うわぁ、ついに明日か! マジかよ。本当にやるのかよ~」なんて言いまくってた!

Q 思い切って飛び込めました?

全然! もうビクビクしながら、そろーりそろーりと入って行ったよ。情けないでしょ(笑)! オオカミと大乱闘するシーンもあったけど、そっちの方がよっぽど楽しめたよ。

Q フィリピンでもロケをしたそうですね。

いろんな場所で撮影したから、どこから話すか困っちゃうよね。フィリピンは、映画の雰囲気にぴったりな、美しいカオスの国だった。ロケーションというのは、時に映画の顔になるほど大切だと思うんだ。マニラの街は、ある意味、この映画の全てを表現していると思うよ。この広い世界の中で、よくあんなに素晴らしいロケーションを探してきたものだよね。

Q バイクでのチェイスシーンもかっこよかったです。もともとバイク乗りなんですよね。

そうだよ。バイクは大好きだから、もうずいぶん長い間乗っているんだ。プライベートではBMWに乗っているんだけど、ヘルメットをかぶってバイクに乗っているときは、オレにとって最高にピースフルな時間なんだよ。スタントトレーニングは楽しくて、かなり自信がついたよ。

■寡黙なヒーロー、アーロン・クロスができるまで

■寡黙なヒーロー、アーロン・クロスができるまで

Q レイチェル・ワイズはあなたが演じるアーロンと運命を共にする女性・マルタを演じていますが、二人の関係についてはどんなことを話し合ったのですか?

アーロンとマルタの関係は、とても特別なんだ。二人とも命を狙われていて、必死に生きる道を模索していく。広い世界でたった二人取り残されたら、お互いを頼るしかない。だからなるべくロマンチックな関係にはならないようにしていたんだよ。

Q アーロンのキャラクターは、どのように作り上げていったのでしょう?

アーロンのキャラクターは、素晴らしい脚本と、最高の共演者であるレイチェルのおかげで出来上がったものだと思っているよ。撮影の前に、ある程度のアウトラインをつくっておいたんだけど、撮影が始まって、レイチェルと二人で演じていく中で彼の性格も形成されていったという感じかな。レイチェルは本当に素晴らしい女優だよ。

Q アーロンは、とても寡黙な男ですよね。

うん! オレが好きなところだ。おしゃべりな男は好きじゃないんだ。自分自身、でっかい声でよくしゃべるようなタイプじゃないから演じやすかった。

■アーロンとジェレミーの共通点とは……?

■アーロンとジェレミーの共通点とは……?

Q 本作の主人公同様、あなたの素顔もとてもミステリアスです。あなた自身は、自分をどんな性格だと思いますか?

そうだね……。オレの本当の性格をちゃんとわかっているのは、家族と親しい友人ぐらいだと思う。人に心を開くまでにすごく時間がかかるんだ。ただ一つだけ言えるのは、オレがいわゆるハリウッドのパーティー好きセレブみたいなタイプじゃないってこと。パーティーに出るよりバイクに乗っていたいんだよ!

Q アーロンと共通する部分はありますか?

この役柄を演じる上で、最も深いところでつながりを感じられたのは、二人とも人生で明確な一つの目標を持ち、そこに向かって一直線に進んできたところ。アーロンは、国のために忠誠を尽くすことをひたすら続けてきた男なんだ。オレも19歳のときに役者になりたいという目標を持って以来、一度もその目標がブレたことはないから、彼に共感できたよ。

Q 役者になるという夢を見事にかなえたあなたですが、今一番実現したいことは何ですか?

最近忙しかったし、バケーションでのんびりすることかな(笑)。今回の作品のように、自分が「やりたい!」って思えるような素晴らしい脚本に巡り合えたらうれしい。そういう作品にはこれからも積極的に出演したいと思っている。ミュージカルなんかも面白いかもね。

取材・文:シネマトゥデイ編集部・森田真帆 撮影:金井堯子

映画『ボーン・レガシー』は9月28日より全国公開

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