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『オオカミ少女と黒王子』二階堂ふみ&山崎賢人 単独インタビュー

2016年5月26日 更新

『オオカミ少女と黒王子』二階堂ふみ&山崎賢人 単独インタビュー

累計発行部数540万部を誇る八田鮎子の人気漫画を実写化した映画『オオカミ少女と黒王子』。恋愛経験がないのに彼氏がいると周囲に嘘をついた女子高生エリカが、学園一のイケメン・恭也に彼氏のフリをしてもらう代わりに、絶対服従を約束させられ、恭也に振り回されるうちに本気の恋に変わっていく……。映画『余命1カ月の花嫁』『ストロボ・エッジ』など恋愛映画の名手・廣木隆一監督の下、青春ラブストーリーに挑んだ二階堂ふみと山崎賢人が、撮影の裏話や作品の魅力について語った。

■お互いの成長を感じることになった共演作

■お互いの成長を感じることになった共演作

Q この企画を聞いたとき、まずどんな風に思いましたか?

二階堂ふみ(以下、二階堂)
今まで自分が携わってきた作品にはなかったようなテイストで、女子高生が恋に真正面から向かっていくような作品をやりたかったので、いいお話をいただけたなと思ったのと、山崎くんとまた現場で一緒に仕事ができると知って、すごく楽しみにしていました。
山崎賢人(以下、山崎※「崎」は正式には「大」が「立」)
去年、少女マンガ作品(『ヒロイン失格』『orange-オレンジ-』)をやらせていただきましたが、今回の作品はタイトルを読んだときのインパクトもあるし、読んでみたら、内容も斬新ですごく面白くて。この先、どうなるんだろうと思ったんです。それに相手役がふみちゃんと聞いて、僕もすごくうれしく思いました。ふみちゃんが少女マンガのヒロインをやるのも新鮮で、楽しみにしていました。

Q お二人は2010年のドラマ「熱海の捜査官」以来の共演になるそうですね。

二階堂
はい。約6年ぶりです(笑)。
山崎
その間も共通の友達と一緒に会ったり。たまに連絡取ったりしていたよね(笑)。

Q 久しぶりに共演してみて、お互いに役者としての成長や変化を感じるところはありましたか?

二階堂
確か山崎くんは「熱海の捜査官」が初めてのお芝居だったんですけど、その時に周りの大人がさりげなく言ったヒントを体にすんなりと取り入れることができていて、素直に作品と向き合う人なんだなと感じたんです。それから約6年、山崎くんもいろいろな作品で演じて、さまざまな人と出会って培ったものもあると思うんですけど、作品と向き合う素直な姿勢は全然変わってない。そこがいいなと思いました。
山崎
僕もふみちゃんはいい意味で、変わっていないと思いました。昔から自分のやりたいことやふみちゃんの「色」みたいなものがあって、それがお芝居にも出ていたけれど、それが今も変わらずにあって。実は作品に入る前、ふみちゃんに連絡をしようかと考えたんですが、会うのを楽しみにしようと思ってしませんでした。
二階堂
わたしもそうですね。むしろ気軽に「よっ!」みたいな感じで現場に入りたいなと思って。でも、撮影の合間はいろいろな話をして、お互いの変化を知ったり。もともと音楽や洋服など好きなものが割と似ているので、共通の話題が絶えることもなく、最初から踏み込んで話しました。

■監督と一緒にスタイリングの旅

■監督と一緒にスタイリングの旅

Q 洋服といえば、二階堂さんは今回、自分で衣装をスタイリングしたそうですね。

二階堂
はい。監督、スタッフの方と衣装合わせのため、一緒にショップを回りました。エリカというキャラクターを作る上で衣装とメイクはとても大事なので、監督と話しながら探っていきました。この物語では登場人物がみんな、成長するんですが、とくにエリカの成長だけでなく、女の子としての心の変化もある。そういうところも衣装に表していけたらいいなと思い、監督と相談しながらなるべく沈んだ色を着ないようにしたいねと話していました。だからと言って、作品としての普遍性も大切にしたいので、いつの時代、誰が観てもいいと思ってもらえるように、流行りを追うのではない衣装選びを心掛けました。

Q 山崎さんは今回、初めて金髪にしたそうですね。

山崎
やっぱり形から入るというのは、役づくりにとって武器になります。

Q 演じる恭也はドS王子ですが、山崎さんにもそんな面はありますか?

山崎
(笑)。僕自身はツンデレではないですが、二面性があるのは魅力ですよね。

Q 二階堂さんはエリカのような女の子の気持ちには共感できますか?

二階堂
わたしは自分とキャラクターを重ねて考えることはないのですが、恭也との関係の始まりに嘘はついてしまったけれど、根本的には自分の感情には嘘はつかない。誰かをひたむきに思うことはとても素敵だと思うし、わたしもそういうところは持っていたいなという気持ちはあります。

■渋谷のド真ん中でゲリラ撮影!

■渋谷のド真ん中でゲリラ撮影!

Q 物語の冒頭、渋谷の雑踏でエリカと恭也が出会うシーンが印象的ですね。

二階堂
あのシーンはゲリラ的に撮影をしたんですけど、人がたくさんいて大変でしたね。でも、逆にきちんと決められているわけではなく臨機応変に対処しなくてはいけないから、醍醐味があるというか。

Q 門脇さん演じる親友の亜由美と、恭也の写真を撮ったら、全速力で駆け抜けていくシーンは楽しそうでした。

二階堂
はい、楽しかったです(笑)。
山崎
僕は、勝手に写真を撮られて逃げられたような感じでしたね(笑)。親友の健(横浜流星)と、靴を買いに来ているという設定だったので、アドリブで「靴、どこに売ってるんだろう?」「あそこに売ってないかな」みたいな話をしていたんです。すると突然、エリカに写真を撮られて逃げられてしまうというシーンだったんですが、そこをカメラクルーが撮ったら、ふみちゃんたちと一緒にスタッフもバーッと消えていっちゃったんで、僕らだけ取り残されたみたいで(笑)。「あれ、今の撮れたのかな」って感じでした(笑)。渋谷のあんな目立つところで撮影するなんて初めてだったので、本当に面白かったですね。

■根っこにあるのは純粋な恋心

■根っこにあるのは純粋な恋心

Q 少女漫画が原作で、突拍子もない設定ですが、エリカと恭也の関係にハラハラドキドキしたり、切なくなってしまう。リアリティーを感じました。

二階堂
二人の関係は嘘をついたというところから始まっているんですけど、お互いが成長しあって、誰かと接することで生まれてくる感情の流れがあるからだと思うんです。人って生きていく上で誰かと接することによって自分と向き合ったりすると思うんですけど、エリカと恭也も全く接点がなかった二人なのに、出会って関係を紡ぐ中で、お互いを意識して自分とも向き合い、感情が動く姿が見えてくるんだと思うんです。そんなところが観ていただく方たちの心の中にも入っていくんじゃないかなと思います。
山崎
ふみちゃんが言っていたように、それぞれのキャラクターが成長していくところが映画の中でリアルに映っている。エリカを含め、スクリーンの中の女子高生たちも現実にいると思うんです。だからこそ、観ている人たちも「あ、わかる」となるだろうし。エリカが悩んでいることも恭也が素直になれなかったりすることもリアルにきっと伝わると思うし、この設定も楽しんでもらえるんじゃないかなと思うんです。それに、エリカも恭也もその根っこには純粋な恋心があるんです。

取材・文:前田かおり 写真:奥山智明

映画『オオカミ少女と黒王子』は5月28日より全国公開

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