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『愛唄 -約束のナクヒト-』横浜流星 単独インタビュー

2019年1月24日 更新

『愛唄 -約束のナクヒト-』横浜流星 単独インタビュー

GReeeeNのヒット曲「キセキ」が生まれるまでの物語を映画化した『キセキ -あの日のソビト-』のチームによる青春ドラマ『愛唄 -約束のナクヒト-』。主演は前作でメンバーのナビを演じた横浜流星。GReeeeNが脚本に参加した本作では、余命宣告され自暴自棄になりながらも初めて出会った恋に正面から全力をかけてぶつかっていく青年・トオルをさわやかに演じている。昨年アーティストデビューも果たした横浜が改めて感じた音楽の偉大さとは?

■丁寧に役を作っていった

■丁寧に役を作っていった

Q 『キセキ -あの日のソビト-』チームが再集結した作品で今回は主演。話を聞いてどう思いましたか?

素直にうれしかったです。またご一緒できることを本当に幸せに思います。しかも今回は主演でGReeeeNさんの脚本。GReeeeNさんが伝えたいメッセージをたくさんの方にしっかり届けなきゃいけない。そういう責任や主演のプレッシャーを感じてはいたのですが、監督、キャストのみんな、そして『キセキ』でもご一緒したスタッフの皆さんがいたからこそ、安心しましたし、助けていただきました。役としてはすごくつらかったのですが、合間は楽しく撮影に臨ませていただきました。

Q 難しい役どころでしたね。

トオルは余命宣告をされる役で、劇中では病名は明かされていませんが、僕は撮影前に教えていただいて、その病気について調べてみたんです。自分だったらどうするだろうと考えてみたら、自分もトオルのように自暴自棄になってしまうだろうと思いました。共感できることもたくさんあったのですが、思ったままやってしまうとトーンが落ちてしまうので、監督と話し合って「陰か陽かで言えば陰だけど、陽寄りの陰にしてほしい。明るくしろとは言わないけど、暗くなり過ぎないように」と言われました。バランスが難しかったので、ワンシーン毎に「いまのは大丈夫でしたか?」と監督に確認して丁寧に作っていきました。

■大切にしまっておきたい3人のベストショット

■大切にしまっておきたい3人のベストショット

Q 撮影期間中は完全に入り込むタイプですか?

撮影中は作品と役に向き合い続けるので、入り込む方だと思います。仕事を始めた頃はあえてそうしていたのですが、だんだん自分はこういうスタンスでやっていった方がいいのかなと思うようになりました。今回の作品はのめり込んでしまったので、あえてというより自然とトオルになっていたのかなと思います。

Q 主演でみんなを引っ張っていくという意識はありましたか?

何度か主演をやらせていただいて、自分はみんなを引っ張れるようなタイプではないから、むしろ頑張りを見てもらって、ついて行こうと思ってもらえたらなと思っています。だから、自分ができることをとにかく一生懸命やる。そう意識して撮影に臨んでいました。撮影の合間はいじられ役の飯島(寛騎)君とそれに乗っかってる(清原)果耶ちゃんの二人のほんわかした雰囲気にすごく助けられました。二人じゃなかったら、できなかったこともいろいろあったと思うし、本当にキャストの皆さんには助けられました。

Q 飯島さんはどういじられていたんですか?

彼は、ついかまいたくなっちゃうような根っからの愛されキャラなんです。最初に見た時は「気取ってる人なのかな」って思ったのですが、全くそんなことありませんでした(笑)。龍也役にすごく合っていますね。龍也は人の心に土足で入ってくるような奴なんですが、飯島君もまさにそんな感じ。それでいて不快にさせることなく、気づいたら人の懐にすんなり入ってる。すごい才能です。

Q 仲が良くなるきっかけがあったのでしょうか?

撮影が始まって、僕と飯島君と果耶ちゃんの3人は「オフショットを撮ってください」とそれぞれスマートフォンを渡されたんです。600枚くらい撮ったかな。その写真を撮る時も、飯島君は顎を出してきたりするんですよ(笑)。たくさん撮った面白い写真は僕たちの思い出にしておきます。

■実はロマンチスト宣言

■実はロマンチスト宣言

Q スマートフォンとは面白い試みですね。

距離が縮まりました。濃いシーンの撮影から始まったので助かりました。撮影的にとても大事なシーンから撮っていったんですよ。制服を着て桜並木を自転車で走るシーンがクランクインだったんです。会って何日かでもう自転車二人乗りしていました(笑)。

Q みんなが憧れるシチュエーションだと思いますが、横浜さん自身はどんな高校生活を送っていましたか?

中高はやんちゃして、高校生らしいこともけっこうできたので、悔いはないです。それがあって、いまちょっと落ち着いちゃったのかもしれません(笑)。バカしてたなって時々思い出します。当時の友だちに会うと「みんなといる時の空気感いいな。戻りたいな」と思ったりもします。

Q 硬派なイメージなので意外です。

わりとロマンチックかもしれないです。ただ王道なことはしないです。ちょっと斜め上を行きたい感じ。サプライズはしたくなくて、サプライズしないことがサプライズなんです(笑)。夜景やきれいな景色が好きです。もしかしたらロマンチックじゃないのかな……自分ではロマンチストだと思ってるんですけど。

Q 清原さんは年齢が少し離れていますけど、どのように距離を縮めていったんですか?

16歳なので最初はどう接していこうかと悩んでいたんですけど、彼女はすごくしっかりしているんです。時々心配になるくらい落ち着いているんですが、それでも飯島君をいじってる時は笑顔になるので、そんな時は年相応な感じがして安心しました。あとは自分が好きなアーティストの曲を彼女も聴いていたので、共通点も見つかって意気投合しました。

■大好きな音楽の力を借りて

■大好きな音楽の力を借りて

Q 音楽は人との距離を縮めますね。

本当に偉大だなって思いますね。音楽に支えられて頑張ろうと思うし、なくてはならない存在です。撮影に入る前や移動する時は必ず音楽を聴いています。気持ちを高める時も、緊張を少しでもほぐしたい時にも必要です。

Q どんなジャンルを聴くんですか?

もちろんGReeeeNさんは元気になりたい時に聴きますね。落ち込んだ時はとことん落ち込むタイプなので、そういう時はamazarashiさんを聴いて、自分を見つめ直してみたり。自分はとにかく歌詞に魅かれるので、ジャンルにはこだわらず、さまざまな音楽に触れています。

Q 昨年はアーティストデビューをしましたね。

いやあ、音楽は触れれば触れるほど難しいです(苦笑)。

Q 演技とは違いましたか? 役者として目指すものを教えてください。

役者の楽しいところはいろんな役をやらせてもらって、自分とは違う人格で役の人生を歩むこと。すると自分の考え方も変わるんです。自分はかなり視野が狭い方だから、役を通してこういう考え方もあるんだと気づいて、ちょっとずつ視野も広まっていく。それってとても楽しいことだし、一方で作品を通じて、自分も誰かに影響を与えられたら何よりうれしいですね。これから一つ一つのことをきちんとやって、いつか自分の芝居を見て、役者をやりたいと思う人が出てきたら、そんなに幸せなことはない。そういう役者を目指しています。

取材・文:高山亜紀 写真:日吉永遠

映画『愛唄 -約束のナクヒト-』は1月25日より全国公開

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