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『10万分の1』白濱亜嵐&平祐奈 単独インタビュー

2020年11月26日 更新

『10万分の1』白濱亜嵐&平祐奈 単独インタビュー

宮坂香帆の同名コミックを白濱亜嵐(EXILE / GENERATIONS)と平祐奈のダブル主演で実写映画化した青春ラブストーリー『10万分の1』。高校剣道部の主将を務めるモテ男子・桐谷蓮(白濱)から思いを告白され、交際することになったマネージャーの桜木莉乃(平)。幸せ絶頂の二人だったが、莉乃がALS(筋萎縮性側索硬化症)であることが発覚したことで難病と向き合うことになる。命の不安を抱えながらも恋する気持ちを止められない男女を演じた白濱と平が、本作へのあふれる思いを語った。

■周囲が止めるまで制服は着続けたい

■周囲が止めるまで制服は着続けたい

Q オファーが来た時のお気持ちを教えてください。

白濱亜嵐(以下、白濱)
最初、内容をまったく知らなかったので「キラキラの青春映画、久しぶりだなぁ」とラフな気持ちでいたのですが、脚本を読むとテーマがかなりシリアスだったので、気持ちが改まりました。ただ、高校が舞台でキュンキュンするシーンもふんだんにあったので、シリアスなシーンとうまくバランスを取りながら作り上げていくことを心掛けました。まったく違う二つの作品を同時に作っていた感覚でした。
平祐奈(以下、平)
わたしは、もともと人間味あふれる原作が大好きだったので、主人公の莉乃を演じることが決まった時は、本当にうれしかったです。白濱さんがおっしゃるように少女漫画らしくキュンキュンしたシーンもあるのですが、(難病を抱えた)重たい役は初めてだったので「新たな挑戦」だと思いながら撮影に臨んだのを覚えています。

Q お二人とも成人されていますが、制服はいかがでしたか?

白濱
着られるうちは着たいです。「そろそろヤバいんじゃない?」と周りから止められるまで着続けてやろうと思っています(笑)。
自分で言うのもなんですが、制服を着ていてもまったく違和感がなかったので、まだまだいけるかなって思っています(笑)。

■ALSと闘う方に逆に背中を押してもらった

■ALSと闘う方に逆に背中を押してもらった

Q 難病と闘う莉乃を演じた平さんは、特に表現が難しかったのではないでしょうか?

撮影に入る前に、実際にALS患者の方にお会いして、発症当時、突然立てなくなった時の状況やお気持ちを伺ったり、実際に車椅子に座って操作をしてみたり、杖をついた生活を送ってみたり、あとはALSを扱った過去のドラマを観たり……。まずALSを自分なりにリサーチすることから始めて、イメージをどんどん膨らませていきました。でも、お話を伺った患者さんから、病気に負けず、前向きにがんばる気持ちの強さみたいなものが伝わってきて、逆に「今あることは当たり前じゃない、1日1日ちゃんと生きなきゃ」って背中を押された感じがしました。あと、心情的には、恋が加速する部分と、病が進行する部分が交わっていくなかで、表現が難しいところもありましたが、人間味にあふれる物語であり、役でもあったので、感情移入できました。

Q そんな莉乃に恋をし、支える蓮を演じた白濱さんは、受けの演技が多かったですがいかがでしたか?

白濱
明るく楽しいシーンは、そのままの気持ちで素直に演じればよかったのですが、シリアスなシーンは、少し考えました。もちろん脚本を読んだ段階でも感情移入はできるのですが、実際に撮影現場に立って、平さん演じる莉乃と対峙するなかで「高校生の時、もしも彼女がこういう状況になっていたら、自分はどうしていただろうか、どんな気持ちになっていただろうか」と自分自身のことに置き換えて考えることに重点を置いて演じました。すごく基本的な役づくりではあるのですが、そうすることで、蓮の気持ちに少しは近づけたんじゃないかなと思っています。

■お互いに自然体で演じやすかった

■お互いに自然体で演じやすかった

Q 共演したお互いの印象を教えてください。

白濱
今日、久しぶりに会ったのですが、ぜんぜん久しぶりな感じがないんです。撮影当時とまったく同じ。いつも自然体で、どこで会っても同じテンションで接してくれて、さらに話が面白い(笑)。今回、重たいシーンもありましたが、撮影の合間はすごく明るかったし、オンオフの切り替えもいい雰囲気でできていました。

Q 平さんが可愛くて、思わずキュンとしたエピソードなどありますか?

白濱
僕が平さんをおんぶして、雪山を歩くシーンがあったのですが、その時、僕は全然つらくないのに「大丈夫ですか?」「今、降りていた方がよくないですか?」とすごく気を遣ってくれるんです。本当に大丈夫なくらい軽かったのに、ずっと気を遣ってくれて気遣いのできる方だなぁと思いました。

Q 平さんは白濱さんとの共演はいかがでしたか?

いやもう、わたしに言ってくださった言葉をそのままお返ししたいくらいです。実際は、わたしより5歳上のお兄さんなのですが、ぜんぜん歳の差を感じさせない気さくでフラットな方で、いつも明るくて穏やかで、余裕があって、自然体でいてくださるので、現場の雰囲気は本当によかったです。

Q 白濱さんがカッコよくて、思わずキュンとしたシーンは?

剣道着がすごく似合っていました。立ち姿もとてもさまになっていました。
白濱
ありがとうございます(笑)。剣道は学校の授業でしかやったことなかったのですが、同時期に別の作品でフェンシングをやらなきゃいけなかったので、その時、剣道もあわせて一緒に練習しました。その成果が少し出たのかなと思います。

■俳優のライバルは関口メンディー?

■俳優のライバルは関口メンディー?

Q それぞれ俳優のみならず幅広く活躍されていますね。

わたしの軸はあくまでも女優で、そこはブレないです。このお仕事を始めて10年近くなりますが、今、改めて自分が出演した作品を見返してみると、その時の自分の状態と役が不思議とリンクしているなと思います。役を通してわたしも学んでいるし、役とともに成長しているなという思いを実感することができました。今はこういうご時世ですが、だからこそエンタメの力って素晴らしいなという思いが強くなっていて。せっかくその世界にいるなら、自分も「素晴らしい」と思ってもらえるように、魂を込めて、みなさんにパワーを送りたいと思っています。

Q 今回の役も挑戦的で素晴らしかったです。

ありがとうございます。今まで明るくポジティブな役が多かったので、わたしのイメージが変わるきっかけになるかもしれませんね。これからも難役にどんどん挑んで、女優として「苦しみたい」と思っています。

Q 白濱さんは、個人での活動とグループとしての活動をどんなバランスで考えていらっしゃるのでしょう。

白濱
俳優業に関しては、グループに入る前から活動していたので、自分の根底にあるものですし、これからも続けていきたいと思っています。純粋に好きなので曲作りにもトライしていて、それは個人活動として充実させたいです。お芝居に関しては、メンバーは切磋琢磨し合う戦友みたいな感じです。お互いに自分の得意な役や作品を見つけて、自身のスキルを伸ばしていって、それをグループの力としてつなげていく。みんな共通認識として持っていると思います。

Q 特に意識しているメンバーは?

白濱
関口メンディーかなぁ(笑)。最近、俳優業に手を出し始めているので、そこはライバル視していますね。メンディーくんとしては来る役の方向性が僕と似ていると言い張っているので、役を奪われないようにがんばりたいです(笑)。

Q 主題歌の「Star Traveling」も素敵でした。ダンス・パフォーマンスも楽しみです。

白濱
GENERATIONSとしても久しぶりのバラードで、振り付けも完成しました。すごく感動的なパフォーマンスになっていて、この映画にもピッタリです。楽しみにしていてください!
まだまだ制服が似合うみずみずしい二人。5歳差とは思えない絶妙なカップル感。難病が立ちはだかろうとも、走り出した恋は止まらない……白濱と平が中心にいると、なぜか悲愴感よりも「生き抜くぞ!」という生命力で満ちあふれてくる。涙をたくさん絞り取られるが、気持ちは果てしなくすがすがしい。紛れもなく二人は、スクリーンで青春を精一杯生き抜いていた。
(C) 宮坂香帆・小学館/2020映画「10万分の1」製作委員会

取材・文:坂田正樹 写真:高野広美

映画『10万分の1』は11月27日より全国公開

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