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アサシン クリード (2016)

ASSASSIN'S CREED

監督
ジャスティン・カーゼル
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2.99 / 評価:696件

原罪 ~蛇の誘惑とイヴ  /コロンブスの卵

  • 名画リくえすと さん
  • 2017年3月20日 23時20分
  • 閲覧数 168
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

ASSASSIN'S CREED  (2016:アメリカ/フランス/イギリス) 
監督:ジャスティン・カーゼル 
脚本:マイケル・レスリー / アダム・クーパー /ビル・コラージュ 
原案:UBI SOFT VIDEO GAME『アサシン クリード』 


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《物語》
数世紀に渡り対立してきた〈テンプル騎士団〉と〈アサシン教団〉。テンプル騎士団は人類史上初の反逆の象徴〈エデンの果実〉を探し求めていた。それは自由な意思を持つことができる禁断の果実。騎士団はそれを得るため反抗する者や異端者を審問にかけ火あぶりに処していた。
1986年メキシコ、母殺しの父を目撃し、何者かの襲撃から逃れた少年時代──それから30年後、記憶をなくした死刑囚カラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)は最期の時を迎えようとしていた。死刑台に拘束されたカルは刑が執行されたかに見えたが、目が覚めると見知らぬ施設へと運ばれていた。そこはマドリードのアブスターゴ財団医療施設で、ソフィア・リッキン博士(マリオン・コティヤール)と名乗る科学者から、命を救った代わりに或る計画の協力を要請される。
人間のDNAに眠る祖先の記憶を疑似体験できるという遺伝子操作装置〈アニムス〉を使い、最後にエデンの果実を持っていたとされる〈アサシン教団〉の暗殺者アギラール(マイケル・ファスベンダー:二役)とシンクロするため、カルは1492年のスペイン・アンダルシアへとダイブ(退行)する───。



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《感想》
同名タイトルのゲームの実写映画化。
本作鑑賞にはゲームの予備知識はあまり必要ないと思われます。特殊用語は劇中で簡単に説明有り。
それはいいとして、歴史考証を無視してクリエイトすることを「自由」という文言に摩り替えられると、観客も「表現と解釈の自由」を持ってメスを入れなければならない。

映像は良く出来ている。特に過去編のアクション場面はリドリー・スコット映画のような雰囲気。カルの牢屋の場面でもリドリー・スコット風の光と影の描写を狙っている。

アギラールが奪取した〈エデンの果実〉は仲間に手渡し現代までセルビア大聖堂(コロンブスの墓)に隠されていた。居場所を知ったアブスターゴ財団CEOアラン・リッキン博士(ジェレミー・アイアンズ)と娘のソフィアは難なく〈エデンの果実〉を入手。
しかし、暴力根絶と平和利用のために〈エデンの果実〉を求めていたソフィアだったが、父アランはその娘の計画を利用し、エデンの果実を使って全世界の人心掌握を企んでいた。

“道徳・倫理・法律、それらに縛られる者は「赦し」を知らない。人々は真実に盲従するが真実など何もない。闇に生き光に奉仕する者たち、それがアサシン”、そう教えられた教団の理念。
クライマックス、裏切ったソフィアを殺さず「赦し」を与え、アランを暗殺し野望を阻止したカル。しかし父を殺害されたことによって「復讐心と怒り」の矛先がカルに向けられることになる。己が研究していた「暴力の連鎖」の定義、“他人に向けられた感情”を、結果的に自身が「体験」することになる。彼女主観ではいわゆる、バッドエンディング。

【蛇】が〈エデンの果実〉を使い【イヴ】を誘惑した物語。
本作における〈禁断の果実〉の正体は『アサシン クリード』という企画媒体のこと。
死刑執行後、財団施設で最初に目覚め、カルが逃げ出す際に廊下を這いつくばる場面は【蛇】のメタファーである。
科学という禁断の武器を手にした教団のハッタリ話は最近乱立傾向、しかもどれも面白くない。特に本作は歴史・考古学・哲学・文学などを適当に無視し大衆を挑発する姿勢は「自由」というより「子供の悪態」に近い。
この監督主演コンビの前回の『マクベス』もあまり良くなかった。所謂、既成概念とリベラリズムを嫌うタイプのようだが、後先考えず上の指示通り「多様性」とやらに振り回されてるのが透けて見えてしまっている。

母親の死、女暗殺者マリアの死、エディプスコンプレックス、神殺し、やりたいことが手に取るようにわかり、やっちゃいけない終わり方をそのまま短絡的にやってしまい、結局はビジュアルだけ凝ったアンチ正教派映画だったという感想に落ち着く。

父が持つブレードに母が自ら首を突き刺し死を選んだ真相は、〈アサシン教団〉アギラールの血統は母が受け継いでいたから。自分が捕まりアニムスを使われれば果実の場所が敵に知られてしまう…。だから母は死を覚悟していた。父は「逃げろ」と言った。劇中ファミリーツリーも。

現代の風刺劇にも及ばず、APPLE社の情報支配は他作で散々やってる。
2016年、右翼と左翼の小石のぶつけ合いプロパガンダ映画の1本。

施設内【植物エリア】にて、「自らの意思で退行に入らないとこうなる」の台詞、←これアウト!
老人(→廃人)
退行(→認知症、記憶障害者)
この発想自体が不愉快…

詳細評価

物語
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