ここから本文です

イーグル・アイ (2008)

EAGLE EYE

監督
D・J・カルーソー
  • みたいムービー 505
  • みたログ 4,009

3.32 / 評価:1,243件

解説

まったく面識のない男女が、謎の女の脅迫で絶体絶命の状況に追い詰められる恐怖を描くアクション・スリラー。スティーヴン・スピルバーグによる原案を、『ディスタービア』のD・J・カルーソー監督がスリリングに映像化。主演は『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のシャイア・ラブーフ。彼と運命を共にする女性に『近距離恋愛』のミシェル・モナハン。二転三転するストーリー、未曾有のアクション映像の連続に息をのむ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

アリアという謎の女性の電話で引き合わされた互いに面識のないコピーショップ店員のジェリー(シャイア・ラブーフ)と法律事務所の事務係レイチェル(ミシェル・モナハン)は、愛するものを奪われ、アリアの指示通りに行動することを強いられる。2人はすべてが謎のまま命令に従って行動するが、やがてFBIの追っ手が迫る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2008 DREAMWORKS LLC. All Rights Reserved.
(C)2008 DREAMWORKS LLC. All Rights Reserved.

「イーグル・アイ」これが“SFではない”理由は、中盤のターニングポイント以降にある

 平凡な市民が突然事件に巻き込まれるのがスリラーというジャンルの決まり事だが、この映画のジェットコースター感覚は凄い。携帯にかかってきた謎の女の声をきっかけに、テロ容疑でFBIに捕まるわ、工事用クレーンに吹っ飛ばされかけるわ、「ボーン・スプレマシー」級のカーチェイスを強いられるわ。きっとあなたもシャイア・ラブーフ同様、ポカンとした仰天顔となり、怒濤のアトラクションの渦に引きずり込まれるに違いない。

 しかしそのスリルを、ひたすら受け身の態勢で満喫できるのは中盤まで。映画の真ん中を過ぎたあたりでジェリーらを翻弄する女の正体が明かされ、思わぬ方向に話が転がり出す。ずばり観客にとっても、ここが本作への評価の分かれ目となる。“アリア”という名の女の正体にこだわりすぎる人は、ひょっとすると「なーんだ」と物語への興味を失ってしまうかもしれない。筆者としては、ぜひその後の展開に食らいついてほしいと思う。

 まずアフガンでの米軍のテロリスト掃討作戦を描いた冒頭シーンを、しっかり頭に叩き込んでおくこと。これがのちにポリティカルなサスペンス・アクションへ転じるストーリーの重要な布石になっている。“アリア”が仕組んだ陰謀のややこしさには「あんた、ミステリー小説の読みすぎだよ!」とも思わされるが、彼女が狙いを定めたターゲットはかなり過激で、その理由には観る者に一考を促す皮肉がこもっている。この映画が近未来SFではなく、現代劇である意味はそこにある。

 最後に蛇足ながら、D・J・カルーソ監督には「あんた、ヒッチコックを引用しすぎだよ!」と言っておきたい。(高橋諭治)

映画.com(外部リンク)

2008年10月16日 更新

本文はここまでです このページの先頭へ