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ウイークエンド (1967)

WEEK END

監督
ジャン=リュック・ゴダール
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3.72 / 評価:36件

映画が狂っているのか、ぼくが狂ったのか

  • bar***** さん
  • 2017年2月28日 13時10分
  • 閲覧数 572
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

狂騒的な映画。

遺産を狙う夫婦が主人公だが、遺産を狙うという物語は、特に重要ではない。その旅において、さまざまな事件に遭遇するのだが、それらが相次いで起こり、それらが文明の崩壊と終末的世界を暗示する、というのがこの映画のポイント。

さまざまな問題、さまざまな言語的意義、思想、物、欲望、それらがぐるぐると回る旋風のようになって、人間の獣的な性格、そして堕落、「堕落を笑う」といった逆説性などが表れて、ゴダールの映画の中でも特にゴダールらしい映画になっていると思う。

特に面白いのが、それでも一つの意義のある映画であるということ。これは大きな矛盾になるのかもしれないが、シンプルに見るならば、なかなか面白い映画になっている。それは映像の美しさや、物語のテンポの良さ、充溢する深みのある精神性などといった、見ている人を楽しませる要素がたくさんあるからだ。

確かにぼくはゴダールの破壊性がまだよくわからない。たくさんの象徴の意味もまだよくわかっていない。それでも彼の見たこともないような表現性には惹きつけられてしまうし、嫌な映画だなと思いながらもじっと見入ってしまうのだ。

『ウイークエンド』はさまざまな問題の終わりとして、文明と人間性の終わりを示しているのだろうか。映画というまことしやかなものを取り去ろうという心は、ゴダールの乱暴な考えに過ぎないのだろうか。

さまざまな命、さまざまな意義、さまざまな問題性をはらんだ今作は、不思議な魅力があり、簡単には解き明かすことのできない謎があり、それでもどこかおかしな映画でもある。

キャラクターの物欲や怨嗟は、直接的なアメリカ批判とも取れた。中世や近代のイメージは、現代が失っていき、また回帰していくという暗示なのだろうか。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 楽しい
  • パニック
  • 恐怖
  • 絶望的
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