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エクソダス:神と王 (2014)

EXODUS: GODS AND KINGS

監督
リドリー・スコット
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3.14 / 評価:820件

解説

旧約聖書の出エジプト記に登場する、モーゼのエピソードをベースにしたアドベンチャー。紀元前のエジプトを舞台に、王家の養子として育てられた男モーゼがたどる数奇な運命と壮絶な戦いを活写する。メガホンを取るのは、『グラディエーター』『プロメテウス』などのリドリー・スコット。『ザ・ファイター』などのオスカー俳優クリスチャン・ベイル、『華麗なるギャツビー』などのジョエル・エドガートンを筆頭に、実力派やベテランが結集。砂漠を埋め尽くすエジプトの軍勢や割れていく紅海など、スケールの大きなビジュアルも見もの。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

紀元前1300年。最強の王国として名をはせるエジプトの王家に養子として迎えられて育ったモーゼ(クリスチャン・ベイル)は、兄弟同然のような固い絆で結ばれていたはずのエジプト王ラムセス(ジョエル・エドガートン)とたもとを分かつ。その裏には、苦境に立たされている40万にも及ぶヘブライの人々を救わねばならないというモーゼの信念があった。そして、彼らのための新天地「約束の地」を探し求めることに。過酷な旅を続ける一方で、彼はエジプトを相手にした戦いを余儀なくされていく。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2014 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.
(C)2014 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.

「エクソダス:神と王」歴史スペクタクル、冒険活劇、ディザスターと3本分の見せ場で迫る

 リドリー・スコットと言えば「エイリアン」や「ブレードランナー」といったSF映画がまず思い浮かぶが、アカデミー作品賞の「グラディエーター」や「キングダム・オブ・ヘブン」など歴史大作も少なからず手がけてきた。そんなスコット監督が最新作の題材に選んだのは、旧約聖書の「出エジプト記」。紀元前13世紀のエジプト王朝下、隷属状態にあったヘブライ人(ユダヤ人)を預言者モーゼが導き、エジプトを脱出して約束の地を目指す物語だ。

 先鋭的な映像表現で名を成した監督らしく、自身過去最高となる予算1億4000万ドルの相当部分を最先端の視覚効果に投じ、壮麗な王宮、平原での合戦、「十の災い」、紅海が割れる奇跡から超大型津波までを、驚異のリアリティーで3D空間に繰り広げる。まさに特撮てんこ盛りで、2時間半の本編に歴史スペクタクル、冒険活劇、ディザスターものの3本分の見せ場を詰め込んだ。中でも、人食いワニの群れ、天と地を埋めるイナゴやカエルの大群、王や妃の顔も容赦なく醜く変える疫病など、エジプトを襲う十の災いをB級パニックホラーよろしく過剰に描くスコット監督に、喜寿を迎えてなお枯れぬゲテモノ愛を感じて嬉しいやら呆れるやら。

 モーゼを演じるのは、極端な肉体改造も厭わない徹底した役作りで知られるクリスチャン・ベール。「ダーク・ナイト」3部作でアメコミヒーローを演じた経験を活かし、戦場での激しいアクションでも余裕すら感じさせる。王子ラムセスと兄弟同然に育てられ、めっぽう強い武将に成長するという設定は、1956年のチャールトン・ヘストン主演作「十戒」を踏襲しているが、惜しむらくは、ラムセス役のジョエル・エドガートンにユル・ブリンナーほどの強烈な存在感がないことか。

 とはいえ、ラムセスと決別する運命に寂しげなモーゼの風情が、この輝かしい英雄譚に哀しみの影をしのばせる。リドリーが本作で弟の故トニー・スコット(2012年死去)に献辞を記したことも、そうした気配と無関係ではないだろう。(高森郁哉)

映画.com(外部リンク)

2015年1月29日 更新

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