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オランダの光 (2003)

HOLLANDS LICHT

監督
ピーター=リム・デ・クローン
  • みたいムービー 11
  • みたログ 36

3.43 / 評価:7件

光の採集

  • ふぁんた さん
  • 2007年9月8日 21時37分
  • 閲覧数 586
  • 役立ち度 16
    • 総合評価
    • ★★★★★

オランダと聞いて、何を思い浮かべますか?
風車にチューリップ。ハウステンボス?
17世紀の名物は「光」。
オランダの光はフェルメールやレンブラントら17世紀オランダ絵画の巨匠たちが遺した傑作の源となった、独特の陰影を持つ同地の自然光のことと言われてきたそうです。
作中では、光の芸術家、ジェームス・タレルなどの現代アートで活躍する人々によっても語られます。美術に興味ある人にお勧めしたいです。最小限の詩のような、そして哲学的で印象的な言葉と、定点観測による、うつろうオランダの風光、それに17世紀の画家によって描かれた絵画が交互にあらわれます。

干拓によって作られた人口の土地であるオランダが、なぜ大勢の画家たちに愛される風景となったのか、その謎を追う一時間半ほどのドキュメンタリーです。
光そのものの本質は変わらない。しかしその土地の「風景」が光を変えるということを様々な国の光を採集、比較しながら検証していきます。
この映画の中では「湖の水面」「雲」という「水」に関係したキーワードによって、光の反射によって作られるオランダ独自の風光の解説していきます。オランダは干拓によって出来た土地なので、日本と違ってほぼ真っ平ら。地平線マニアとしてはなかなかぐっとくる映像が続きます。
絵画から映像へ、映像から絵画へ。
ときどき、境が分からなくなるくらい、絵の持つ雰囲気と映像の持つ空気が重なってきます。わたしはオランダに行ったことはないので、どの程度あの映像の色温度や空気感が再現されているのか判断できませんが、監督にはこう見えた、ということでしょう。

写真の出現によって絵画は写実第一主義というその方向性を変えざるえませんでした。絵画に変わって、映像でオランダの光は捉えられるのか?そこに共通性はあるのか?という興味からこの映画を手に取りました。結果、映像にも見事に「オランダの光」は再現されていました。

画面を見つめるうちにで、画家であれ、写真家であれ、映像作家であれ、いくらメディアが変わっても、「何か」(ここではオランダの光)を映しとるという行為は発信者の「ある視点」、ポイント・オブ・ビューが絶対に必要であることに改めて気づかされます。(そういう意味で、いつもドキュメンタリーというジャンルの定義についていつも考えてしまいます)


360°に回転する大パノラマが展開される風景画のような映像の美しさは、大画面、いや、劇場で見たかった作品です。癒しの一時間半。(少々、気持ちよすぎて眠くなるのが難点…笑)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 知的
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