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カフェ・ソサエティ (2016)

CAFE SOCIETY

監督
ウディ・アレン
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  • みたログ 944

3.59 / 評価:709件

解説

第69回カンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったロマンチックコメディー。1930年代のハリウッドを舞台に、華やかな上流階級社会に飛び込んだ青年の恋を追う。メガホンを取るのは、数多くの名作を世に送り出してきたウディ・アレン。『グランド・イリュージョン』シリーズなどのジェシー・アイゼンバーグ、『アクトレス ~女たちの舞台~』などのクリステン・スチュワートのほか、ブレイク・ライヴリー、スティーヴ・カレルらが顔をそろえる。黄金期のハリウッドを再現した美術や衣装に魅せられる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1930年代。ニューヨークに暮らす青年ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、刺激にあふれた人生を送りたいと願いハリウッドに向かう。そして彼は、映画業界のエージェントとして大成功を収めた叔父フィルのもとで働く。やがてボビーは、叔父の秘書を務める美女ヴォニー(クリステン・スチュワート)のとりこになる。ひょんなことから彼女と距離を縮められて有頂天になり、結婚まで考えるようになるボビー。しかし、彼女にはひそかに付き合っている男性がいて……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

Photo by Sabrina Lantos (C) 2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC
Photo by Sabrina Lantos (C) 2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC

「カフェ・ソサエティ」「アニー・ホール」から40年たってもブレないアレンの人生観・ニューヨーク愛

 ニューヨーク出身のユダヤ人青年がハリウッドで失恋を体験したのち、里帰りしたニューヨークで仕事の成功と新しい愛をつかむ。ところが……というドラマの中で、ウッディ・アレン監督の分身ともいうべき主人公ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)がたどるニューヨーク→ハリウッド→ニューヨークという軌跡は、「アニー・ホール」でアレン自身が演じる主人公がたどったものと同じだ。と思って「アニー・ホール」を見直したら、驚いた。

 好きな人と結ばれても、いつしか別な選択肢があったのではないかと迷うようになる。でも結ばれなかったら、いつまでも未練を抱えて悶々とすることになる。うまくいこうがいくまいが、しょせん人は永遠に満たされない器だ。という人生観が、「カフェ・ソサエティ」と「アニー・ホール」は共通しているのだ。ちなみに「アニー・ホール」は1977年、アレン42歳の作品。40年たってもブレない80代のアレン、カッコいい。

 ブレていないのはハリウッドとニューヨークの描写も同じだ。「アニー・ホール」のハリウッドを「文化的利点のない町」として描いたアレンの目には、「カフェ・ソサエティ」の1930年代黄金期のハリウッドも同様に映るらしい。ハリウッド観光の場面に登場するのは通俗的なスターの家めぐりだし、セレブの社交場は誰かの家のプールだし。対するニューヨーク観光の場面には賭場やジャズクラブなどエキサイティングなスポットが登場し、セレブはグラマラスなナイトクラブに集う。アレンのニューヨーク愛は健在だ

 新しい試みもある。アレンと初コラボの撮影監督ビットリオ・ストラーロが初デジタルカメラで作り上げた映像は、全シーンをマジックアワーに撮影したような色彩が魅力だ。とくに、ニューヨークで再会した恋人たちの夜明けのキス・シーンをファンタジーへと昇華させたのは、ストラーロのお手柄。こんな魔法のような時間の思い出が人生の宝物になる。そう信じさせてくれるところにも「アニー・ホール」を感じた。(矢崎由紀子)

映画.com(外部リンク)

2017年4月27日 更新

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