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キャビン (2011)

THE CABIN IN THE WOODS

監督
ドリュー・ゴダード
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3.36 / 評価:912件

解説

バカンスで大騒ぎする若者たちが恐怖に陥れられる定番の展開を、あえて覆すことに挑戦した異色のスリラー。出演は、『ハプニング』のクリステン・コノリーや『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース、『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンスなど。『クローバーフィールド/HAKAISHA』の脚本を担当したドリュー・ゴダードが本作で監督デビューし、共同脚本に『アベンジャーズ』のジョス・ウェドン監督が名を連ねる。ホラーの王道から一転、モニタールームの存在が明かされて以後の怒どうの展開に目がくぎ付けになる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

森の別荘へとやって来たデイナ(クリステン・コノリー)やカート(クリス・ヘムズワース)ら大学生の男女5人。彼らが身の毛もよだつような内容のつづられた古いノートを地下室で発見し、呪文を唱えてしまったことから、何者かが目を覚ましてしまう。一方、彼らの知らないところではその一部始終が監視され、コントロールされていたのだった。そして、何も知らない彼らに魔の手が忍び寄り……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2011 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED
(C)2011 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED

「キャビン」過去の山小屋ホラーの恐怖と面白さを更新する大胆かつ壮大な実験作

 ホラー映画ほど“どこかで見た”デジャブ感を呼ぶジャンルはない。「ノーテンキな若者たちが、休暇を楽しむため人里離れた山小屋を訪れる」。そんな導入部を見せられたら、その後の展開のバリエーションはたかがしれたものだ。呪いの封印を解かれた悪霊が甦るか、ゾンビの群れが湧き出すか、はたまた異形の殺人鬼が猛威をふるうか。もしも半魚人や地獄の魔導士に出くわしたら「今どき珍しい」という理由で儲けた気分になれるかもしれない。

 ところが「またか」と呑気に構えていると、ある日突然、仰天ものの快作が出現することがある。かつてスラッシャー映画をパロディ化することでジャンル批評を試みた「スクリーム」が人気を博したが、「キャビン」の作り手は“山小屋ホラー”を俎上に載せ、より大胆かつ壮大な実験を敢行した。実験という言葉は、このネタバレ厳禁映画のキーワードだ。

 興趣を殺がないように詳細は避けるが、「死霊のはらわた」に代表される過去の山小屋ホラーはすべて“想定の範囲内”だった、というのが本作の出発点である。ホラーの怪物どもをメタフィクション化した着想からして抜群に面白いのだが、もう一段ひねりを加味して“想定外の事態”が勃発する後半はさらにスリルが増幅し、怒濤のサプライズが連打される。

 事前にはホラー版「CUBE」らしいとの噂を聞いていたが、筆者が思うにこれは立派なホラーの博物館だ。しかも、そのおぞましい展示物たちは生きているのだから始末が悪い。入園料に十分見合った出血サービスが用意されている。(高橋諭治)

映画.com(外部リンク)

2013年3月1日 更新

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