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キャリー (2013)

CARRIE

監督
キンバリー・ピアース
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3.03 / 評価:652件

解説

1976年にブライアン・デ・パルマ監督の実写版もヒットした、人気ホラー作家スティーヴン・キングの代表作を再映画化。念動力の持ち主であるいじめられっ子の少女が、抑圧されていた怒りや苦しみを爆発させたことから起きる恐怖と悲劇を描く。『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが、悲壮な運命をたどるヒロインを熱演。監督は、『ボーイズ・ドント・クライ』のキンバリー・ピアース。念動力がさく裂してプロムが地獄と化す悲惨なクライマックスには、ただただ圧倒される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

狂信的クリスチャンの母親から厳しい教育を受け、学校では周囲から疎外されている女子高生キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女は、激しい興奮状態に陥るとある能力を使うことができるテレキネシスだった。それを誰にも打ち明けることなく、キャリーはつらく寂しい日々を送っていた。そんな中、ひょんなことから彼女は女生徒たちの憧れの的であるトミーとプロムパーティーに参加することに。喜びに浸るキャリーだが、その裏では彼女への残酷ないたずらが計画されていた。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「キャリー」ムッチリ健康体で超能力を楽しむ、デ・パルマ版とは真逆のキャリー

 ここ数年、クロエ・グレース・モレッツ嬢のローティーンからハイティーンへの肉体変容の加速ぶりにハラハラし、孫のあまりな成長に目を細める好々爺(好色爺ではありません)の気持ちで彼女の出演作を見つづけてきた。すべての始まりはいうまでもなく「キック・アス」で、モレッツが強烈な<萌え>オーラを放ったヒットガール役にあった。そのときのいわば幼女体型からふっくらした少女の成長が、あまりに急激であったということなのだ。

 「キック・アス」でのブレイク後は、順調にキャリアを重ねているモレッツだが、当時からクレバーにしてクールな大人であった。演技以上に自ら画面を<演出>していて、いってみれば、場を含めた<演出>が肉体感覚として備わっているかのようなこしゃくで不思議な印象。以降、時に老嬢のごとき世間知に長けたムードを発散させながらモレッツの<少女像>は稀有な存在となった。そんな彼女が再び学園に姿を現したのが「キャリー」である。

 ブライアン・デ・パルマの出世作「キャリー」のシシー・スペイセクは、ガリガリの肉体に幸薄き、皮膚薄き、鼻が低く追いつめられた表情に同情するしかなかったが、モレッツはそうではない。横から見た鼻のラインは古典美にといっていいレベルに接近しつつあるし、周辺少女との違和は、そのムッチリした健康美である。プールで水中キャメラが、モレッツ扮するキャリーと周囲との違和性表現に、一人外れた場所にいる彼女の足を捉えるのだが、この描写がいい。

 デ・パルマ版のアップデートなリメイクとなった「キャリー」とオリジナルとの明らかな差は、モレッツが自らの超能力に目覚め、図書館で調べ尽くし、その使用を存分に楽しむ点にある。その自覚と快楽が本来のストーリーとの齟齬が生み、賛否が分かれるところだが、小太りで可愛いので致し方ないではないか。ワルたちがプロム用の<血>を準備するため、豚小屋に入り、モレッツ似の豚を探すが、あれはさすがに可哀想だ。(滝本誠)

映画.com(外部リンク)

2013年11月7日 更新

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