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クラウド アトラス (2012)

CLOUD ATLAS

監督
ラナ・ウォシャウスキー
トム・ティクヴァ
アンディ・ウォシャウスキー
  • みたいムービー 378
  • みたログ 2,188

3.51 / 評価:1,322件

解説

19世紀から24世紀へと世紀を超えて、六つの時代と場所を舞台に人間の神秘を描く壮大なスペクタクル・ドラマ。兄が性転換を経て姉弟となったラリー改めラナ、アンディ・ウォシャウスキー監督と、『パフューム ある人殺しの物語』のトム・ティクヴァが共同でメガホンを取る。時代をまたいで存在する同じ魂を持つ複数の人物という難役に挑むのは、名優トム・ハンクスをはじめ、ハル・ベリーやスーザン・サランドンといった豪華キャストたち。過去や未来を映す迫力ある映像や、深いストーリーなど、ロマンあふれる世界観に圧倒される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1849年、太平洋諸島。若き弁護士に治療を施すドクター・ヘンリー・グース(トム・ハンクス)だったが、その目は邪悪な光をたたえていた。1973年のサンフランシスコ。原子力発電所の従業員アイザック・スミス(トム・ハンクス)は、取材に来た記者のルイサ(ハル・ベリー)と恋に落ちる。そして、地球崩壊後106度目の冬。ザックリー(トム・ハンクス)の村に進化した人間コミュニティーのメロニム(ハル・ベリー)がやって来て……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.
(C)2012 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.

「クラウド アトラス」壮大なスケールで人類の有り様を描ききった、6つの物語からなる映像叙事詩

 「マトリックス」のウォシャウスキー姉弟が完全復活! トム・ティクバも共同で監督した本作は、転生をベースに、時代も場所も異なる6つの物語を平行して交互に綴り、壮大なスケールで人類の有り様を描ききった映像叙事詩だ。

 当初、テイストも異なる6つの物語はバラバラに始まる。だが、考え抜かれた舞台転換は流れるように自然で、19世紀の弁護士が記す航海日誌を20世紀の作曲家青年が読むなど、どこかでさりげなくつながっていく。また、主要キャストは、6つの物語で別キャラを演じ(性や人種が違うキャラをも熱演!)、観客は生まれ変わりを何気なく感じ取る。そのため、いつしか神にでもなった感覚で、目の前で見事に同時に盛り上がっていく6つの物語を、その中で懸命に生きる人々を見守ってしまう。各物語で未来を開くキャラには、体のどこかにほうき星の痣(あざ)がある演出も心憎い。

 しかし、映画は前世の記憶やカルマには深入りせず、人々がさまざまな形で時空を超えてつながっていることを示すに留める。キャラたちが語る既視感が暗示するように魂は不滅かもしれない。そう思えば死は終わりではなく、新たな扉を開く瞬間となる。こうして転生を真理にはせず、希望にした点が好ましい。

 さらに、それぞれの物語では、人間の素晴らしさと愚かさ、強さと弱さ、愛と孤独を対峙するキャラたちの言動でていねいに描く。そして、知識や勇気、仲間や愛の支えによって人は変わり得ることを重ねて示すのだ。

 欲望を抑えきれない人類は今後も過ちを繰り返すだろう。だが、それを正そうとする人々も必ず現れる。ならば自分はどう生きるか? これまで見たこともない夢のような映像世界に身を任せ、“人間”を楽しみたい気持ちにさせてくれる秀作だ。(山口直樹)

映画.com(外部リンク)

2013年3月7日 更新

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