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グッバイ、サマー (2015)

MICROBE ET GASOIL/MICROBE & GASOLINE

監督
ミシェル・ゴンドリー
  • みたいムービー 165
  • みたログ 255

3.65 / 評価:184件

解説

『エターナル・サンシャイン』など独特の世界観で人気のミシェル・ゴンドリー監督による青春ロードムービー。窮屈な日常から抜け出そうと旅に出た少年二人のひと夏の冒険を、自伝的要素をちりばめみずみずしく描き出す。周囲からミクロ(チビ)と呼ばれるダニエルを映画初出演のアンジュ・ダルジャン、変わり者の転校生テオを『素晴らしい風船旅行』などのモーリス・バケの孫であるテオフィル・バケが演じるほか、『ムード・インディゴ うたかたの日々』でゴンドリー監督と組んだオドレイ・トトゥが共演。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

見た目が女の子っぽく、級友にチビとからかわれる14歳のダニエル(アンジュ・ダルジャン)は、悶々とした日々を過ごしていた。ある日、目立ちたがり屋で機械いじりが趣味のテオ(テオフィル・バケ)が転校してくると、周囲から浮いた存在の二人は意気投合する。うんざりするような日常から抜け出そうと、彼らはスクラップを集めて作った“動くログハウス”で夏休みに旅に出る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)Partizan Films - Studiocanal 2015
(C)Partizan Films - Studiocanal 2015

「グッバイ、サマー」ポイントは手作り自動車。繰り返し語られてきた少年たちの成長物語が再び輝きだす

 25年ほど前ならSMAPの誰かが主演でこんな映画を製作できたのではないかと思わせる、10代の少年ふたりの冒険旅行の物語。誰もが知るあの「スタンド・バイ・ミー」のフランス版といったところだろうか。ポイントは手作り自動車。少年ふたりが廃品を集めて、自動車を作ってしまうのである。そのおかげで、かつて映画の中で繰り返し語られてきた少年たちの成長物語が再生する。まったく新しい映画に見えると言ったら大袈裟だが、いつどこにでもある物語が再び輝きだすのである。

 ちょっとしたひと手間と言ったらいいか。かつてのブルースマンたちが同じ曲に自分だけのアクセントを加えることで、それぞれの個性を出し、しかしそれらの原曲が同じ故に、いくつものヴァージョンがひとつの太い流れを作り出した、あの感じ。さまざまな個性とともにあるひとつの大きな種として、誰もが知る物語が世界に溢れていく。世界中のどこかでいつの時代も、似通った物語が作られる。そしてそれらが似通っていればいるほど、ひとつの物語が強く人々の心に印象付けられる。

 製作者たちはそれがいつどこででも作られてきた、そしてどこででも作られるであろう物語であることを恐れない。そしてまた、そこにひとつのアクセントを加えることでそれがこれまでにない色彩を得ることを知っている。廃品利用の手作り車という設定をそこに置いたとたんに、少年たちのキャラクターが動き出す。つまり命を得る。その命の歩みがそれを観るわたしたちの瞳から侵入し、わたしたちがまだ彼らのようだったころのときめきとビートが、わたしたちの身体の中で鳴り始める。「グッバイ、サマー」は、そんな夏のときめきにサヨナラしてしまった私たちのための映画でもあるのだ。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2016年9月1日 更新

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