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コールド・ウォー 香港警察 二つの正義 (2012)

寒戦/COLD WAR

監督
リョン・ロクマン
サニー・ルク
  • みたいムービー 20
  • みたログ 109

3.51 / 評価:59件

解説

繁華街で起きたテロ・警官誘拐事件をきっかけに、香港警察内部の昇進をめぐる争いや陰謀渦巻く汚職の実態が明らかになっていくサスペンスアクション。予測不能のドラマが展開する本作は、香港でヒットし、第32回香港電影金像奨の主要9部門での受賞を果たした。レオン・カーフェイとアーロン・クォックを主演に、名優アンディ・ラウをはじめ、アーリフ・リー、ラム・カートンなど、ベテランから若手まで多彩な演者がそろう。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

香港で有名な繁華街モンコックで爆破事件が発生し、ほどなく5人の警官が車ごと消失。その中に香港警察行動班副長官リー(レオン・カーフェイ)の一人息子がいることが判明し、捜査の指揮を執るリーは全署を挙げて人質救出作戦“コールド・ウォー”を展開。一方、リーと次期長官の座を争う保安管理班副長官ラウ(アーロン・クォック)は、捜査方法に反対し、二人は激しく対立するが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012, Irresistible Delta Limited, Edko Films Limited, Sil-Metropole Organisation Limited. All Rights Reserved.
(C)2012, Irresistible Delta Limited, Edko Films Limited, Sil-Metropole Organisation Limited. All Rights Reserved.

「コールド・ウォー 香港警察 二つの正義」香港警察の組織構造とその闇を濃厚な活劇として見せる群像サスペンス

 「インファナル・アフェア」シリーズ以降、香港では数多くの警察映画が作られてきたが、これほど多様な役職の警察官が入り乱れる作品は珍しい。行動班のボス、リー(レオン・カーファイ)、管理班を率いるラウ(アーロン・クォック)という2人の副長官を主人公に、それぞれの腹心やIT担当、広報官、緊急部隊隊員まで大勢のキャラクターが登場。まさにこれは香港警察本部の組織構造とその内幕を描いた群像サスペンスなのだ。

 繁華街での爆破テロと警官5人の拉致事件が同時発生。折しも香港警察のトップたる長官は海外出張中で、タカ派のリーが捜査の指揮を執る。その私情が交じった強引な捜査方針に異を唱える穏健派のラウとのパワーゲームを軸にした物語は、警察外部の汚職捜査機関が割り込んでくる中盤の急旋回で観る者を驚かせる。そのテロ撲滅から汚職調査への意外な転調が組織内のどす黒い闇を覗かせ、主人公たちの警察官としての誇りが試される骨太なドラマへ発展していく。

 ガラス張りのタワービル内にある警察オフィスのスタイリッシュなデザインといい、政府保安局局長(アンディ・ラウ)が国際金融都市、香港の治安の良さをしきりにアピールするエピソードといい、これは極めて現代的な警察映画だ。ストーリー展開が駆け足すぎて重厚感に欠ける印象は否めないが、登場人物の感情的な熱さと洗練されたビジュアルのクールさが絶妙にブレンドされ、鑑賞後には見せ場の数以上に濃厚な“活劇”を堪能した心地よい疲労感に浸れる。劇中には抜かりなくパート2への布石も打たれており、その堂々たる仕上がりに舌を巻かざるをえない。(高橋諭治)

映画.com(外部リンク)

2013年10月24日 更新

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