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シルミド/SILMIDO (2003)

SILMIDO/実尾島

監督
カン・ウソク
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3.61 / 評価:215件

解説

死刑囚31人がシルミ島に集められ、金日成を暗殺するために“殺人マシーン”へと仕立てあげられていく悲劇を描いた実話の映画化。韓国では1000万人を超える大ヒットとなった。監督は『幸せは成績順じゃないでしょう』の韓国のヒットメイカー、カン・ウソク。主演に『オアシス』などで演技派として評価の高いソル・ギョング。脇を固める俳優陣も『リ・ベラメ』のホ・ジュノや『黒水仙』のアン・ソンギらなど韓国の大スターが名を連ねる。クライマックスシーンの銃撃戦は息詰るほどのすさまじい迫力!

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

韓国仁川沖のシルミ島に死刑囚など重い罪を犯し、すでに刑が確定している男たちが集められた。そこで彼らに告げられたのは金日成を暗殺するために厳しい訓練を受け、それを実行することだった。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「シルミド/SILMIDO」あまりにも熱く、あまりにも切ない

 かつて韓国に、死刑囚から成る金日成暗殺部隊が存在した。この事実だけでも衝撃だが、映画は社会的背景をきちんと示し、国家に翻弄される男たちの哀惜を重厚に描いていく。

 当時の韓国は軍事体制で、社会は矛盾に満ちていた。集められた死刑囚は、将来に夢も持てずに落伍した者ばかり。リーダーとなるインチャン(ソル・ギョングが表情だけで複雑な心情を体現!)にいたっては、父親が北に亡命したために連座責任を問われ、ヤクザになるしかなかった。そんな男たちに、任務を完遂すれば英雄として社会復帰できると約束した軍の作戦は、恐ろしいまでに巧妙だ。

 自身でつかみ取れる夢をはじめて得た彼らが、壮絶な訓練を耐え抜く姿は炎のごとく熱い。それゆえ、彼らと、彼らを訓練する兵士たちが絆を育んでいく展開も説得力がある。

 しかし、夢も絆も政府の非情な命令が引き裂く。苦悩する訓練隊長が決断を放棄し、最悪の事態へと雪崩込む結末は、あまりにも切ない。すべてを失った男たちは、人民解放軍の歌を歌う。社会の最下層に生まれ育った彼らは、かつてその歌に魅かれたことがあったのだろう。だが、北も南も民衆の心を踏みにじった。その皮肉と痛みが強烈に胸を打つ。     (山口直樹)

丸の内東映ほか全国東映系にて公開中

[eiga.com/7月3日]

映画.com(外部リンク)

2004年7月3日 更新

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