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シービスケット (2003)

SEABISCUIT

監督
ゲイリー・ロス
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3.86 / 評価:269件

解説

 1929年10月、アメリカは株の大暴落で大恐慌時代に陥った。それまで自動車ディーラーとして成功を収めていたハワードは、最愛の息子を交通事故で亡くし、妻にも去られてしまった。そんな彼は1933年、運命的に出会った女性マーセラと結婚。そして、乗馬の愛好家である彼女に影響を受け、競馬の世界に傾倒していく。やがて、彼はカウボーイのスミスを調教師として雇う。スミスは“シービスケット”と呼ばれる小柄で気性の荒いサラブレッドの潜在能力に目を付け、その騎手として気の強い男ジョニー・ポラードを起用するのだった。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

「シービスケット」お決まりのハリウッド映画だが、泣ける

アメリカが失意のどん底にいた大恐慌時代、大衆の心を熱くした競走馬がいた。そして馬をめぐる男たちにも、不屈の魂で人生を駆け抜けた、波乱のドラマがあった──。これは「小説より奇なる」事実。原作のノンフィクションは「9・11」後のアメリカが欲しがる感動にあふれている。このストーリーを、ハリウッドが良心にかけて映画化した。

ある意味で、ハリウッドらしい映画だ。分厚い原作を整理し、美化し、観客の心にタッチする。しかし、このタッチのさじ加減が、実に絶妙。監督が物語を自分に引き寄せ、独特のセンシビリティをもって語りかけてくるからだ。監督は、決してはまり役とは言えないマグワイアの個性(「カラー・オブ・ハート」で惚れ込んだ繊細さ)をあえて用い、観客を引きつける。ブリッジス、クーパーしかり。映画が訴えるべき「感情」に対する誠実さゆえだろう。おかげで鼻白むようなハリウッド臭や過剰な「アメリカ万歳」ムードは入り込む余地がない。そして競馬シーンの美しさ、疾走感(プロ騎手、スティーブンスの名演)! めげない人間たちの美しさがするっと心に染み渡り、何度も落涙。心地よい余韻の中、しっかり前向きな気持ちにしてくれる。(若林ゆり)

1月24日より、日比谷スカラ座1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

[eiga.com/1月21日]

映画.com(外部リンク)

2004年1月21日 更新

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