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ジェイソン・ボーン (2016)

JASON BOURNE

監督
ポール・グリーングラス
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3.71 / 評価:3,410件

“焼き直し”でも全然結構なシリーズ第5弾

  • 一人旅 さん
  • 2017年3月12日 12時16分
  • 閲覧数 1989
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ポール・グリーングラス監督作。

父の死の真相を暴き、CIAの新たな陰謀を阻止するため奮闘する元CIA工作員ジェイソン・ボーンの姿を描いたサスペンスアクション。

“ボーン”シリーズの第5弾で、メガホンを取るのは第2作『ボーン・スプレマシー』(2004)と第3作『ボーン・アルティメイタム』(2007)で監督を務めたポール・グリーングラス。緊迫感&疾走感に満ちたドキュメンタリーテイストの演出を得意とする監督で、個人的には北アイルランドで発生した「血の日曜日事件」を題材にした初期の『ブラディ・サンデー』(2002)が最高傑作。主演は久々のマット・デイモン。シリーズのスピンオフ的位置づけの第4作『ボーン・レガシー』(2012)で主演を務めたジェレミー・レナーはチンピラ臭さが抜けきれなかったが、マット・デイモンはハーバード中退という経歴もあり、ずば抜けた知能と身体能力を兼ね備えたジェイソン・ボーンはまさに適役。ガス・ヴァン・サントの『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)の天才青年役、コッポラの『レインメーカー』(1997)の弁護士役も素晴らしかった。知的・エリートな役柄が似合う俳優の代表格と言える。

ストーリー的には旧作品の展開の“焼き直し”感が否めない。全世界を監視・操作するCIAの新たな陰謀を阻止し、父の死の真相を探るため世界各地を奔走するボーンの孤独な戦いを活写する。これまで「トレッド・ストーン計画」「ブラック・ブライヤー計画」「アウトカム計画」「ラークス計画」と旧作品で4つのCIA極秘作戦が登場したが、それらと本作の陰謀に直接的な繋がりはないので旧作品を鑑賞していない人でも問題なく愉しめる。ただ、CIAの元同僚ニッキーの再登場や、父の死の真相を探る過程で「トレッド・ストーン計画」の言葉が出てくるので、ストーリーを100%理解したい人は簡単に旧作品のおさらい(特に「トレッド・ストーン計画」の概要)をしておいた方が無難。

肝心のアクションは流石としか言いようがない素晴らしい出来栄えで、まさにグリーングラスの面目躍如。スピード感溢れるカーチェイスは圧巻の迫力&臨場感だし、ボーンVS最凶作戦員の直接対決も手に汗握る緊迫した展開。シリーズお馴染みの、咄嗟に機転を利かせた窮地脱出も小気味いい。アクションのみならず、ボーンの行方を追うCIA女担当官との心理的駆け引きも絶品で、常に一枚上手のボーンから放たれる“絶対的最強感”にニヤニヤが止まらない。

シリーズ初出演となる役者の演技も絶品。CIA長官役のトミー・リー・ジョーンズが魅せるいぶし銀の演技もさることながら、ボーンと因縁のある作戦員(暗殺者)を演じた『ブラック・スワン』(2010)のヴァンサン・カッセルの演技が出色。執念と狂気に憑りつかれた役柄が“異質”で、『ノーカントリー』(2007)のハビエル・バルデムを想起させる。そして、ボーンをCIAに再び取り込もうと画策する女担当官ヘザー・リーを演じたスウェーデン出身の新進気鋭の女優アリシア・ヴィカンダーが魅せる、終始無表情を貫くドライな演技も秀逸。

詳細評価

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