ここから本文です

ターザン:REBORN (2016)

THE LEGEND OF TARZAN

監督
デヴィッド・イェーツ
  • みたいムービー 293
  • みたログ 1,919

3.36 / 評価:1,529件

解説

映画やアニメなどで度々映像化されてきた冒険小説を、『ハリー・ポッター』シリーズなどのデヴィッド・イェーツ監督が新たに生まれ変わらせた活劇。ジャングル育ちの英国貴族ターザンが、愛する妻と故郷のために過酷な試練に立ち向かう。主人公ターザンを、堂々たる肉体美を誇るアレキサンダー・スカルスガルドが熱演。妻ジェーンに『フォーカス』などのマーゴット・ロビーがふんするほか、サミュエル・L・ジャクソン、クリストフ・ヴァルツが脇を固める。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

生後間もなく国の反乱が原因で、コンゴのジャングルで動物たちに育てられた英国貴族ターザン(アレキサンダー・スカルスガルド)は、美しい妻ジェーン(マーゴット・ロビー)とロンドンで生活していた。ある日、政府の命令で故郷へ戻るがそれは巧妙なわなで、ジャングルを侵略された上に、妻がさらわれてしまう。愛する妻と故郷を取り戻すべく、ターザンは内なる野性を呼び覚まして戦うことを決意する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2016 EDGAR RICE BURROUGHS, INC., WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.
(C)2016 EDGAR RICE BURROUGHS, INC., WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.

「ターザン:REBORN」ヒーロー映画の源流となった名キャラクターが、21世紀に適応進化

 ターザン。屈指の知名度を誇る架空のヒーローだ。往年の映画シリーズを観ていない世代にまで、ジャングルで育ち、ツタにつかまって森を移動し、「アーアアー!」と雄叫びをあげる半裸のマッチョな男のイメージが共有されている。

 米国人作家のエドガー・ライス・バローズが、出世作となる“ターザン・シリーズ”の第1作を発表したのは1912年。映画化は1918年に始まり、60年代末までに約40作が量産された。

 「スーパーマン」や「バットマン」といったアメリカンコミックのヒーローが誕生するのは30年代後半以降なので、ターザンはいわばヒーロー物の源流だった。アメコミヒーローが超能力やハイテク装備で活躍するのに対し、ターザンは密林の猛獣と戦って鍛え上げた肉体こそが武器。本能に訴えるシンプルな力強さが、かつての少年たちをターザンごっこに駆り立てたのだろう。

 ただし近年、視覚効果を駆使したアメコミヒーロー映画が勢いを増す一方で、ターザンは淘汰されてしまったかに見えた。ところがどっこい、21世紀の娯楽大作にふさわしい進化を遂げて、あの伝説の男が帰ってきた。

 「ターザン:REBORN」の始まりはしかし、お馴染みの“野人”ではなく、気品に満ちた英国貴族として彼を登場させる。ジャングルで出会ったジェーンと共に大都会ロンドンへ移り住み、裕福で穏やかな暮らしを送っていたターザンが、悪者の策略によってコンゴのジャングルに舞い戻るという展開だ。

 主演のアレクサンダー・スカルスガルドは、都会では品格のある美形の紳士、ジャングルでは鍛え抜いた肉体で躍動する野性の英雄を見事に演じ分けた。マーゴット・ロビーが扮するジェーンも、ただ助けを待つ受け身の存在から、しっかり自己主張して果敢に行動する今どきの女性像へとアップデートされている。

 「ハリー・ポッター」シリーズのデビッド・イェーツ監督は、最先端の空撮システムでターザンがジャングルを飛び回る姿を躍動感いっぱいに描き、CGで本物と見紛うほどのリアルな動物を現出。血湧き肉躍るスペクタクルを極めて、ターザンが時代に合わせて進化できることを証明すると同時に、人類のDNAに刻まれた“野性”を刺激するのが冒険映画の本質であることを再認識させてくれた。(高森郁哉)

映画.com(外部リンク)

2016年7月28日 更新

本文はここまでです このページの先頭へ