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テルマエ・ロマエ II (2014)

監督
武内英樹
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3.35 / 評価:1,388件

解説

古代ローマの浴場設計技師が現代の日本へタイムスリップするヤマザキマリの人気コミックを実写映画化した『テルマエ・ロマエ』の続編。新たな浴場建設を命じられアイデアに煮詰まったルシウスが、再度日本と古代ローマを行き交うさまを描く。主演の阿部寛や上戸彩、市村正親ら主要キャストが続投し、ブルガリアに実物大のコロッセオを建設するなど大規模なロケを敢行。また、曙や琴欧洲ら現役、元力士も出演。帝国を揺るがす危機的状況を、日本の風呂文化によって救おうと頑張るルシウスの奮闘に注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ユニークな浴場を作り上げ、一気に名声を得た古代ローマの浴場設計技師ルシウス(阿部寛)は、剣闘士の傷を癒やすための浴場建設の命を受け頭を悩ませていたところ、またもや現代の日本へタイムスリップ。そこで風呂雑誌の記者になっていた真実(上戸彩)と再会を果たすも、やがてローマ帝国を二分する争いに翻弄(ほんろう)されることになり……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2014「テルマエ・ロマエII」製作委員会
(C)2014「テルマエ・ロマエII」製作委員会

「テルマエ・ロマエII」ストーリーは弱いがギャグ力は最強のSF(すごい風呂)コメディ第2弾

 ヤマザキマリによる原作マンガは愉快な奇想にあふれているが、映画化1作目を大成功へと導いた勝因は、原作をもしのぐ大胆な奇想。日本人離れした濃い顔の阿部寛に古代ローマ人役を演じさせる、というワン・アイデアに尽きる。そのアイデアで、映画を2度もヒットさせられるのか?

 気合いは感じられる。前作はローマのチネチッタでほかのドラマのセットを二次利用していたが、今回はブルガリアの巨大スタジオにコロッセオを含むオープン・セットを建造。スケール感のアップは文句なくクリアした。もちろん、観客を面白がらせるためのアイデアという面でも、「スター・ウォーズ」のパロディポスターやSF(すごい風呂)というコピーからも気合いは伝わってくる。

 基本的なフォーマットとパターンは、前作と同じ。あえての繰り返しである。真面目な浴場設計士のルシウスが、仕事に行き詰まる度に現代日本へと風呂を通してタイムスリップ。日本の風呂文化に(大仰に)驚き、感動にうち震え、自分の仕事に取り入れる、という一連の展開で「お風呂って、日本っていいよね」という感慨を呼び起こす。今回は、殺し合いをするグラディエーターと平和的に闘う相撲力士を対比させたり、ウォータースライダーにマッサージチェア、ツボ刺激の足ふみくん、バスクリンなどなど、風呂ネタでテンポよくカルチャーギャップ・ギャグを連発し、幕開けから快調に笑いをとりまくる。阿部寛の「陸に上がった魚」っぷりにも(肉体美にも!)ますます磨きがかかり、これはもしかして当たりなんじゃないか、とうれしくなる。

 ところが中盤を過ぎ、映画がシリアス味を増してストーリーを語り始めようとすると、途端に空回りが始まってしまう。ありゃー、ここまで前作と同じパターンにしなくてもよかったのに。上戸彩扮するオリジナルキャラも練り込みが足らず、尻すぼみ感がぬぐえない。混浴場面はお楽しみだが。こうなってくるとオペラ場面(一応、ここにも設定が加わっている)もひどく間延びして見えてくる。

 それでも、ひとつひとつのギャグ力だけでお釣りが来るほど面白い、と断言してしまいたくなるのがこの映画。だって松島トモ子に白木みのる、「指圧の心は母心」の浪越徳三郎までがネタになっているのだから! 若い世代は意味不明だろうが、まあルシウス視点に立ってみればいいし、後で両親や祖父母に聞けば家族の絆が深まるかもしれない。それにしてもなぜ、竹内力は「平たい顔族」なのか? 3作目ではぜひその謎に迫ってほしい。(若林ゆり)

映画.com(外部リンク)

2014年4月24日 更新

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