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トゥルー・ロマンス (1993)

TRUE ROMANCE

監督
トニー・スコット
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4.05 / 評価:997件

暗黒のシェイクスピア

  • uqj***** さん
  • 2018年9月8日 15時12分
  • 閲覧数 403
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

タランティーノという人は、かのドレイエーガ「雀豪」においての黒人、
あるいは第二次大戦エーガの
「陰グロ」におけるユダヤ人、
または雪山山小屋スプラッター
「八人・みんな大キライ」におけるこれまた黒人・・・

というように
{差別への逆差別} 表現に
命を懸けているようなところがある人なのですが

この作品における彼の脚本は
あの [ ホッパー X ウォーケン ] の場面が強烈にそういうのを
かもし出しておって、

実に名場面なのです。

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で、タランティーノ初期の
「貯水池犬」
での、
一般的には非常に忘れられがちな彼の一貫した主張というのは本当は、
ようするに
{ヤクザという愚かな生き方・考え方への逆差別} 
                       なのですが
  (あのラストを観りゃ、十分にそういうのが伝わってくる)


上記の
[ホッパー X ウォーケン] の非常に周到に作り込まれた場面と
その練りにねられた深~いセリフ廻しに
非常に洗練されたかたちでそういうのが・{逆差別}という物が、
実に精密にセットされておるわけです。

監督・トニー・スコットのちからを借りて。

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で、
結果的にウォーケンがああする事で、

「こいつこの世で最低部類の人間やな。」  と。 
 そう、客に思わそうと。

あのウォーケンの高級そうなスーツや
ツヤのあるスカーフや
赤いネクタイのきらめきや余裕に満ちた落ち着いた物腰の
下では

「このヤーサン、もともとの脳ミソも腐ってるけど
    行動も人生も育ちもぜんぶが実はゴミそのものなんやな・・」  と。

そういうメッセージがあるのですわ。
この、エーガは。

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そういうとこが、タランティーノ十八番の
「セリフ廻しのシェイクスピア」
たるゆえんなのです。

欧米人の観客はそういうトコにこそ、
ああいうクソ長ったらしくてクソしつこい描写に
良心と人間としてのモラルと感動を覚えるのであって、

決して表面上の単純な
{バイオレンスエンターテイメント}描写の
スリルだけに魅力を感じて、

このクエンティン・タランティーノという
「欧米社会の暗黒の歴史をえぐり出すシェイクスピア」に


賞賛と尊敬の念を抱いている
わけではないのです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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