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トータル・リコール (2012)

TOTAL RECALL

監督
レン・ワイズマン
  • みたいムービー 232
  • みたログ 2,312

3.04 / 評価:1,228件

解説

フィリップ・K・ディックの短編小説「トータル・リコール(旧題:追憶売ります)」を映画化し、大ヒットした『トータル・リコール』をリメイクしたSF大作。監督を務めるのは『ダイ・ハード4.0』のレン・ワイズマン。かつてアーノルド・シュワルツェネッガーが演じた主人公を『フライトナイト/恐怖の夜』などのコリン・ファレルが演じ、その妻を『アンダーワールド』シリーズのケイト・ベッキンセイルが熱演する。迫力満点のアクションがさく裂する斬新な映像に目を奪われる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

容易に記憶を金で手に入れることができるようになった近未来、人類は世界規模の戦争後にブリテン連邦とコロニーの二つの地域で生活していた。ある日、工場で働くダグラス(コリン・ファレル)は、記憶を買うために人工記憶センター「リコール」社に出向く。ところが彼はいきなり連邦警察官から攻撃されてしまう。そして自分の知り得なかった戦闘能力に気付き、戸惑いながらも家に帰ると妻のローリー(ケイト・ベッキンセイル)が襲ってきて……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「トータル・リコール」よりリアルになった近未来描写とスリリングなアクションで魅せる娯楽作

 極めてアクの強いポール・バーホーベン作品のリメイクで心配したが、SF映画の数々を連想させながら格段にリアルになった近未来描写とアクションで魅せる娯楽作に仕上がっている。

 舞台は地球のみに変更されたが、居住可能な地域は、支配層が住むブリテン連邦と労働者が暮らすコロニーだけという設定がユニーク。両地域は地球のコアを貫く巨大なエレベーターで繋がれ、毎日これに乗ってコロニーの労働者はブリテン連邦に通勤する。こうして2種類の近未来都市を、警察組織から逃げながら自分の正体を捜す主人公ダグのスリリングなアクションと共に体感できる仕掛けだ。

 猥雑で雨が降っているコロニーは「ブレードランナー」の趣。ブリテン連邦は、超高層ビルの狭間にホバーカーのハイウエイが何層もあり、「フィフス・エレメント」を思い出す。そこで、「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」のような目も眩む空中カーチェイスが繰り広げられる。さらに、前後左右にも移動するエレベーターを使ってのピクサー・アニメを実写化したようなアクションもあり、息を呑む。

 バーホーベン版へのオマージュも楽しい。ダグの変装に絡み、バーホーベン版で印象深かった大柄女性が登場し、同じセリフで観客を惑わす。ダグの発信機は、鼻の穴から取り出す球体から手に埋め込まれた携帯電話に変わり、多彩な機能で目を奪う。また、レジスタンスとして立ち上がったダグが、「これはリコール社が植え付けた嘘の記憶」と説得される名シーンも健在。“冷や汗”とは別の液体が鍵となり「そうきたか!」とうれしくなる。

 ただ、この「自分という存在の不確かさ」という原作者フィリップ・K・ディックのテーマは、バーホーベン版の方がより深く描かれていた。(山口直樹)

映画.com(外部リンク)

2012年8月9日 更新

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