ここから本文です

ドクター・ストレンジ (2016)

DOCTOR STRANGE

監督
スコット・デリクソン
  • みたいムービー 823
  • みたログ 4,039

3.76 / 評価:3,096件

解説

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えたヒーローアクション。事故で両手が思うように動かせなくなった天才外科医の姿を描き出す。『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムス、『偽りなき者』などのマッツ・ミケルセン、『フィクサー』などのティルダ・スウィントンらが共演。たとえ敵であろうとも他者を傷つけることのできない外科医の行く末に注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2016 Marvel. All Rights Reserved.
(C)2016 Marvel. All Rights Reserved.

「ドクター・ストレンジ」トニー・スタークに匹敵する存在感。カンバーバッチが共感できるスーパーヒーローを名演

 ヒットを連発しているマーベル・スタジオが、映画の題材に困ることはまずないだろう。なにしろ原作となるマーベル・コミックには80年近い歴史があり、すでに数えきれないほどのキャラとエピソードが存在する。だが、映画に登場するヒーローたちは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)と呼ばれる物語世界を共有するため、どんなキャラクターでも映画化していいというわけではない。「アベンジャーズ」シリーズを軸にした壮大なストーリーに貢献しつつ、これまでのヒーローにはなかったフレッシュさが求められる。

 オフビートなSFコメディの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」やミクロのスーパーヒーローを描く「アントマン」などはその好例で、今回の「ドクター・ストレンジ」も見事なチョイスだ。腕力やテクノロジーに依存しない魔術師という設定はとても新鮮だし、MCUの舞台をこれまでの物質世界から精神世界に移すことで、バトル漫画にありがちなパワーインフレを回避することに成功しているからだ。

 「インセプション」にインスパイアされただまし絵のような映像世界で展開するバトルはたしかに圧巻だが、もっとも独創的なのはクライマックスだ。通常のマーベル映画では破壊行為がエスカレートしていくだけなのに、本作ではまったく違う映像表現が導入されているのだ。

 その一方で、交通事故によってすべてを失った主人公スティーブン・ストレンジの再生物語も手堅く描かれている。なによりアメコミ映画初挑戦となるベネディクト・カンバーバッチがいい。もともと高飛車な天才役を得意とする彼だが、自虐的なユーモアをふんだんに取り込んで、魔術師という寄りつきがたい役柄を、共感できるスーパーヒーローに仕上げている。その存在感はロバート・ダウニー・Jr.演じるトニー・スタークに匹敵するほどで、今後のアベンジャーズを牽引する存在になりそうだ。(小西未来)

映画.com(外部リンク)

2017年1月26日 更新

本文はここまでです このページの先頭へ