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ドローン・オブ・ウォー (2014)

GOOD KILL

監督
アンドリュー・ニコル
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3.52 / 評価:353件

末恐ろしい戦争テクノロジーの出現だな

  • fg9***** さん
  • 2017年4月19日 14時54分
  • 閲覧数 484
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 …『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督とイーサン・ホークが久々にタッグを組んだ戦争ドラマとあったので、愉しみに観る。
 …あらすじは、解説のとおり。
 かつてはF-16戦闘機のパイロットとして活躍し、現在はラスベガス郊外で妻と2人の子どもに囲まれて暮らす合衆国空軍のイーガン少佐(イーサン・ホーク)。
 彼はドローンの操縦士としてラスベガスの空軍基地内にあるオペレーションルームで政府のテロリスト掃討作戦に参加していた。
 時には一般人を巻き添えにすることがありながらも、それが終われば温かい家庭が待っている。
 そんな奇妙とも思える二重生活に、彼の神経は次第にすり減っていく。
 先ずは、実話というところに驚くが、中東に兵隊を派遣しなくても、ラスベガスの空軍基地内にあるオペレーションルームで、上空3000メートルを飛行するドローンによりターゲットを捉えて、ポチっとボタンを押せば、それから10秒後に原題の『GOOD KILL(一掃、掃討完了)』となる。
 日本語的に訳せば、アメリカの「良い殺人」になるのだった。
 ターゲットは、近くに民間人がいてもお構いなしで、「ヤラレル前にヤル」、「潜在的な敵になる者も排除する」という論理のアメリカの一方的な攻撃だ。
 イーガン少佐は、仕事帰りに立ち寄ったコンビニで次のように言うのだった。
 「俺の仕事で最も危ないのは帰りの高速道路での運転だよ。」
 「たった今も、タリバンの連中を6人ばかり吹き飛ばして来たばかりだ。」
 それに対して、コンビニの店員は、「ナイス・ジョーク!」と笑うのだった。
 で、イーガン少佐は、こんな無機質的な殲滅に嫌気がさしたので、上官(ブルース・グリーンウッド)に元の戦闘機乗りに戻してくれと懇願するのだったが、叶えられる筈もなかった。
 また、同僚からは、「命が危険に晒されず、毎日家族と一緒に過ごせるのだからいいじゃんか」などと素っ気なく言われて、次第にアルコールに溺れ始め、ワイフとの仲も破綻していくのだった。
 末恐ろしい戦争テクノロジーが出現したものだと愕然とするとともに、こうしている現在も、世界の何処かで戦争という闇が暗躍していることを思うと、それを繰り返す人間の愚かさにも愕然となる。
 なんともはや遣る瀬無い作品ではあったが、レイプ野郎の抹殺は多少溜飲が下がり、十分に見応えのある作品だった。

詳細評価

物語
配役
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映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
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