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ニューヨーク、恋人たちの2日間 (2012)

2 DAYS IN NEW YORK

監督
ジュリー・デルピー
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2.95 / 評価:64件

解説

女優のみならず多彩に活躍するジュリー・デルピーがメガホンを取ったロマンチックコメディー『パリ、恋人たちの2日間』の続編。ニューヨークで新しい恋人と暮らすヒロインのもとに、フランスから彼女の家族がやって来たことで巻き起こるトラブル続きの2日間を描く。新恋人役には『リーサル・ウェポン4』などで有名な人気コメディアンのクリス・ロックがふんするほか、ジュリーの実父アルベール・デルピー、前作に続きダニエル・ブリュールらが共演する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ニューヨークで新しい恋人ミンガス(クリス・ロック)と互いの連れ子と共に生活しているマリオン(ジュリー・デルピー)のもとに、彼女の父親と妹、妹と交際中のマリオンの元恋人がフランスから訪ねてくる。マイペースに奔放な言動を繰り広げる彼らにマリオンは振り回され、やがてミンガスにも我慢の限界が訪れ……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)Polaris Film Production & Finance, Senator Film, Saga Film, Tempete sous un Crane Production, Alvy Productions, In Production, TDY Filmproduktion - 2012 All rights reserved.
(C)Polaris Film Production & Finance, Senator Film, Saga Film, Tempete sous un Crane Production, Alvy Productions, In Production, TDY Filmproduktion - 2012 All rights reserved.

「ニューヨーク、恋人たちの2日間」健康志向でシステマティックな現代社会へのアンチテーゼ

 字幕翻訳者は本当に大変だっただろうと、そんな余計な心配をさせるほど、言葉が飛び交う。英語、フランス語、猥談に罵詈雑言。まるでウッディ・アレンの映画のようにちょっとおしゃれで小粋なニューヨークの風景から始まるこの映画は、しかし監督でもあるジュリー・デルピー演じる主人公のフランス人一家がやってくることで様相一変。まさに嵐を呼ぶ一家。

 とにかくあきれるほどの傍若無人。バカバカしく騒がしく言いたいことを言いやりたいことをやる。それは一方で、クリーンで健康志向でシステマティックな現代社会へのアンチテーゼでもあるだろう。そのワイルドな過剰さは、セリフ中心のホームドラマであるにもかかわらず、まるでアクション映画のようなスピード感と躍動感を作り出し、ジュリー・デルピーの父親役は本当の父親が扮するなど、ごく親しい数人の人たちと作った小さなプロジェクトの映画でも、十分にハリウッドの大作に対抗できることを教えてくれる。

 だからこそあまりに極端な人としてスクリーンに映し出される映画の中の彼らが、まるで自分の周りにいる人たちのように見えてくるのだ。その極端さと普通さの間に私たちの人生が広がっている。あくまでもニューヨークの狭苦しい街並みと小さなアパートの中で展開されるこの映画の中には、それを見る世界中の観客たちの人生を飲み込む巨大な広がりが内包されている。その豊かな大きさを、私たちは見に行くのである。(樋口泰人)

映画.com(外部リンク)

2013年7月25日 更新

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