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ビッグ・フィッシュ (2003)

BIG FISH

監督
ティム・バートン
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4.12 / 評価:1,378件

解説

ファンタジーと現実を織り交ぜて描く父と息子の感動物語。『PLANET OF THE APES/猿の惑星』の鬼才ティム・バートン監督が同名ベストセラーを映画化。虚言癖のある父親役に『エリン・ブロコビッチ』のアルバート・フィニー、その若き日を演じるのは『スター・ウォーズ/エピソード2』のユアン・マクレガー。その他にジェシカ・ラング、スティーブ・ブシェミ、ヘレナ・ボム=カーターなど脇を固める俳優陣も個性派揃い。ティム・バートンならではのファンタジックな映像にのせて展開される感動の人間讃歌。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ジャーナリストのウィル(ビリー・クラダップ)とジョセフィーン(マリオン・コティヤール)の結婚式で、ウィルの父親エドワード(アルバート・フィニー)がウィルの生まれた日に釣った巨大魚の話を始めるのだが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「ビッグ・フィッシュ」ティム・バートンが、万人向けの「感動作」をものにした

 ティム・バートンはいつも、個人的な映画を撮ってきた。彼の作品は「変人」と呼ばれた孤独な子供のイマジネーションと、常に密接だったわけだ。そしてこの映画は、彼にとってはいままでとは違った意味で、個人的なものとなった。彼はここ数年の間に、大作(「猿の惑星」)に懲り、理知的な英国人女優を伴侶とし、理解し合えなかった父親を亡くした。こうした経験が、彼をこの作品に向かわせたのだ。

 そう、「ビッグ・フィッシュ」はティム・バートンに撮られるべき映画なのだった。空想の羽根を伸ばして自由に生きてきた父親と、それを理解できない現実的な息子。父の死を前に、2人は理解しあいたいと願う。父が語る荒唐無稽な冒険ホラ話を通して。若かりし父の世界には異形の者たちやサーカスなど、バートン的なアイコンがうようよ。映像のパワー、ヘンなユーモア、役者の演技、ファンタジーと現実の混じり具合も申し分ない。もちろん父と息子は「理解しあえました」という安易なオチではなく、切なくて複雑な(フェリーニ的でもある)ラストを迎える。それでいて、きっと誰もが共感でき、涙を誘われずにはいられない!

 こんなにわかりやすく万人向けの「感動作」をバートンがものにするとは。昔の彼にあった「理解されない」ことへの子供っぽい諦念、開き直りが姿を変えている。その成熟を祝いつつ、彼がオトナな息子に共感しているという事実が、ファンとしてはちょっと寂しかったりもする。

(若林ゆり)

日比谷スカラ座1ほか全国東宝洋画系にて公開中

[eiga.com/5月26日]

映画.com(外部リンク)

2004年5月26日 更新

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