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フォーカス (2015)

FOCUS

監督
グレン・フィカーラ
ジョン・レクア
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3.21 / 評価:1,043件

解説

ウィル・スミスふんするすご腕詐欺師と彼から詐欺師の全てを学んだ美人詐欺師が、世界の大富豪を巻き込み壮絶なだまし合いを繰り広げるクライムサスペンス。男を手玉に取る女詐欺師に成長した主人公の元恋人を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などのマーゴット・ロビーが演じる。監督・脚本は、『ラブ・アゲイン』などのグレン・フィカーラとジョン・レクア。スリのプロとして有名なアポロ・ロビンスが演出した、詐欺師たちの巧妙な手さばきも見どころ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

30人の熟練詐欺師集団をまとめるニッキー(ウィル・スミス)は、半人前な女詐欺師ジェス(マーゴット・ロビー)に可能性を見いだし、一流の犯罪者にすべくノウハウを伝授する。やがて二人は恋に落ちるが、恋愛は自分の仕事の邪魔になると判断しジェスのもとを去る。数年後、ニッキーが一世一代の詐欺を仕掛けるブエノスアイレスのモーターレース会場で、一段と美貌に磨きをかけたジェスと再会し……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2015WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
(C)2015WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED

「フォーカス」脇役達のキャラクターが光る、驚きと興奮がいっぱいのクライム・サスペンス

 「あなたも騙される」という触れ込みの作品には、「騙されないぞ」と身構えるのが人情。そんな観客を「騙された!」と驚かせつつ、その驚きを爽快感に変えるのは難しい。だが、それを見事にやってのけるのが本作。

 凄腕詐欺師ニッキーと彼をカモにするつもりで近づいた女ジェスがチームになり、恋におちる。だが、突然の別れから3年、大仕事に臨むニッキーの前に、洗練されたジェスが現れて、波瀾の予感…。と、チラシには中盤に至るまでのかなりのストーリーが書かれているのだが、それを知ったうえで観ていてもなお、驚きと興奮がいっぱい。大事なのは相手のフォーカス(注意)をそらすことという騙しの極意のもと、ニッキーがジェスに手ほどきするスリのテクニックからスーパーボウルで賑わう街でのチームプレイ、緻密に計算されたコンゲームまで、いかにして相手の心を操るかを見せるテンポもよければ、会話も軽妙。洒落てはいるけれど、サスペンス風に気取りすぎずに、レクチャーを楽しませながら、いつのまにか登場人物たちに感情移入させているあたりは、「ラブ・アゲイン」の監督&脚本コンビならではといったところ。

 ひと癖ありそうなキャラクター揃いのなかでも最高なのは、アドリアン・マルティネスが演じる淡々とセクハラまがいの下ネタを連発するオタク系中年男。彼とジェスの掛け合いに笑わせながら、2人のトークに距離感の変化を感じさせるのも洒脱。それは同時に、マルティネスやウィル・スミスとのシーンをいきいきと輝かせるマーゴット・ロビーがコメディセンスも持ち合わせていることに気づかせることになる。ロビーは、キュートでセクシーなだけじゃなかったのだ。

 後半、まさかのシリアスな顔を見せるロマンスや、ロドリゴ・サントロが演じる大富豪の恋敵やその秘書などなど、主張しすぎないのにどこか気になる脇役たちがあいまった物語は、まさに観客のフォーカスを操る世界。先読みすればするほど騙されるといったところだが、正直、ストーリーに巻き込まれて先読みするのも忘れがちです。(杉谷伸子)

映画.com(外部リンク)

2015年4月30日 更新

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