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マイティ・ソー (2011)

THOR

監督
ケネス・ブラナー
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3.56 / 評価:1,369件

解説

『スパイダーマン』などでおなじみのマーベルコミックの中でも、特に人気の高いヒーローの一人、マイティ・ソーが活躍するアクション大作。地球に追放された神の世界の最強戦士ソーが、巨悪の敵に立ち向かう。監督は『ヘンリー五世』のケネス・ブラナー。主演は『スター・トレック』のクリス・ヘムズワース。ソーをサポートする“ウォリアー・スリー”のホーガン役で浅野忠信が出演する。スリリングな戦いの行方と、迫力のアクション映像に注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

神の世界では最強の戦士といわれていたものの、横暴でごう慢な性格が災いとなり、地球へ追放されてしまったソー(クリス・ヘムズワース)。神の世界での力を失ってしまったソーに凶悪な敵たちが次々と襲い掛かり、ソーは地球でも戦いの日々を送ることに……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

TM & (C)2010 Marvel (C)2010 MVLFFLLC. All Rights Reserved.
TM & (C)2010 Marvel (C)2010 MVLFFLLC. All Rights Reserved.

「マイティ・ソー」ケネス・ブラナーの知的演出がぎっしり詰まった古典王道系英雄譚

 アメコミ映画の魅力は、解釈の面白さにある。この古典王道系ヒーローを、今ならどう描くか。そのためのケネス・ブラナー監督の計算の数々に、いちいち納得がいく。

 まず、主人公のキャラ設定は、屈折したバットマン、中年の危機を迎えたアイアンマンの後なので、その真逆を行く先祖返りヒーロー。自らの正しさに疑問はなく、高貴な身分に伴う責任を尊び、体格はプロレスラーでケンカに強く、何より仲間を大事にする。仲間の一員は恋人ではない女性という、現代的アレンジも怠りない。

 そして、北欧神話と現代を結びつける世界観。ヒロインを物理学者に設定し、主人公がヒロインに語る形で、古代人が魔法と呼んだものが今は科学と呼ばれており、彼はその2つが同一である領域からやってきたと、観客に宣言する。ソーの仲間が神の装束で田舎町に出現すると、町民に「コスプレか?」と言わせて違和感を緩和。さらに、アクションの速度は、あくまでも現代。一方で、神話的重厚さは、ギリシャ悲劇直系の父子ドラマと、画面に常にケルト系紋様を配する視覚的演出で達成。

 極めつけはエンドロール。もうひとつの原作の特徴、9つの宇宙を内包するアメコミ史上最大級の空間の広大さを映像化してみせる。もちろん今だから3Dで。これを観客が世界観を理解した後のエンドロールにもってくるのも正解。ケネス・ブラナーの知的演出がシッポの先までぎっしり詰まっている。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2011年6月30日 更新

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