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メメント (2000)

MEMENTO

監督
クリストファー・ノーラン
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3.82 / 評価:1,809件

解説

 前向性健忘(発症以前の記憶はあるものの、それ以降は数分前の出来事さえ忘れてしまう症状)という記憶障害に見舞われた男が、最愛の妻を殺した犯人を追う異色サスペンス。ロサンジェルスで保険の調査員をしていたレナード。ある日、何者かが家に侵入し、妻がレイプされたうえ殺害されてしまう。その光景を目撃してしまったレナードはショックで前向性健忘となってしまう。彼は記憶を消さないためポラロイドにメモを書き、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていく……。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

「メメント」─記憶の宮殿が10分かそこらで更地になりつづけたら

ミステリー小説/映画の定番のひとつに目覚めたら隣りのベッドに女の死体が……というものがある。記憶がない、あるいはあいまいだ、オレが殺したのか、あるいは誰かがオレを陥れようとしたのか? ここからサスペンスが発生するわけだ。「記憶にございません」はこれまた一時期の国会答弁で言い逃れる最良の台詞だった。記憶ほど謎めいたものはない。

日々、「記憶を捨てる技術!」を鍛え、ボケのユートピアに移住しつつある小生にも、「メメント」の主人公は理想というより、恐怖だろう。なにものも継続しない世界に人は耐えられない。10分かそこらで記憶の宮殿が更地になりつづけたら、ハンニバル・レクター博士もお手上げにちがいない。

「L.A.コンフィデンシャル」のときよりも逞しさが増したガイ・ピアースが、ポラロイド・カメラという手段、タトゥ(入れ墨)という手段で更新されつづける記憶になんとか継続性をあたえ、妻殺しの犯人を追っていくわけだが、小生も、この映画を見て以来、今後、継続性に落ち度があってはいけないと、ポラロイドで女性を記録し名前を書くことにしている。(滝本誠)

11月3日より、シネクイントほかにてロードショー

[eiga.com/11月8日]

映画.com(外部リンク)

2001年11月8日 更新

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