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モンスター上司 (2011)

HORRIBLE BOSSES

監督
セス・ゴードン
  • みたいムービー 113
  • みたログ 897

3.35 / 評価:298件

解説

耐えがたい上司と顔を突き合わせて仕事をする3人の男たちが怪しげな元詐欺師のアドバイスを受け、“上司排除計画”を考案する過激なコメディー。『ヤバい経済学』などのセス・ゴードンが監督を務め、モンスター上司をハメようとした男たちが墓穴を掘る哀れな姿を描出。上司役のジェニファー・アニストン、コリン・ファレル、ケヴィン・スペイシー、元詐欺師役のジェイミー・フォックスら演技派たちの芸達者な怪演も見もの。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

毎日のようにウンザリする仕事をしているニック、カート、デイルの3人は、それぞれのどうにも耐えられない上司を葬り去れば、少しはマシになると考えるようになる。彼らは怪しい雰囲気の酒好きな元詐欺師のアドバイスを受け、絶対に成功する“上司排除計画”を遂行するが、最高の計画だったはずなのに穴だらけで……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.
(C)2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.

「モンスター上司」惜しいなあ。発想は面白いのに逸脱と発狂が足りない

 出だしは派手である。

 「救いがたいサイテーのアホ」(Total Fucking Asshole)とか、「頭のおかしい根性悪ビッチ」(Evil Crazy Bitch)とか、「糞まみれの馬鹿たれポコチン息子」(Dipshit Cockhead Son)とかいった最大級の罵倒が、画面全体を覆う大文字で出てくる。

 お、確信犯か。反射的にそう思って私は頬をゆるめた。すべて、上司に対する悪口である。3人の上司に扮するのはケビン・スペイシーとジェニファー・アニストンとコリン・ファレル。ぴったりの人もいるし、意表をつく配役の人も混じっている。

 そんな上司の虐待に切れ、暗殺計画を立てるのがジェイソン・ベイトマン、ジェイソン・サダイキス、チャーリー・デイのぼんくらトリオだ。さあ、計画はうまく運ぶのか。

 というわけで、私は最初かなり期待した。滑り出しもなかなか快調だった。まず、スペイシーの暴虐サディストが笑える。アニストンやファレルも、楽しそうに痴態をさらけ出す。わけてもアニストンは、40代特有の脱皮と居直りが頼もしい。

 ところが、脚本が意外に伸びない。悪の帝国に挑む小市民という構図も、なかなか膨張してくれない。もっと歪んで、もっと逸脱して、もっと発狂すればよいのに。私は歯がみをした。3人の若手男優も「小市民」という枠を意識しすぎたか、突破力がない。

 惜しいなあ、と私はつぶやいた。途中からはちょっと悔しくさえなった。発想は面白いし、「見知らぬ乗客」とか「鬼ママを殺せ」とかいった恰好のお手本もあるのに、これでは縮小再生産だ。それでも、スペイシーとアニストンはかなり笑わせてくれる。2001年9月11日からすでに10年、アメリカの特産物であるアホで下劣なコメディが、そろそろ元気を取り戻してもいいころなのだが。(芝山幹郎)

映画.com(外部リンク)

2011年10月20日 更新

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