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ライズ -ダルライザー THE MOVIE- (2017)

監督
佐藤克則
  • みたいムービー 25
  • みたログ 133

4.56 / 評価:122件

ヒーローになるということ

  • czh***** さん
  • 2018年3月7日 16時38分
  • 閲覧数 11
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ご当地ヒーロー・ダルライザーの存在を認識しており、その映画化ということで興味を持った。
普段ヒーロー映画と呼ばれるジャンルの作品は観ないが、本作は人間ドラマとしての評価も高いため鑑賞前からかなり期待していた。
実際に観たところ、月並みな表現だが想像以上に素晴らしい作品であることに感心し大変感銘を受けた。

本作におけるヒーローダルライザーは「選ばれた特別な人」ではなく「普通のただの人」であり、それこそが本作が多くの観客の共感を呼ぶ最大の特徴である。
リアリティーのあるよく考えられたフィクションであることから、自らの日常生活にもありうることとして作品の登場人物たちに自己投影し、共感する。
あたかも自分の日常生活の延長線上に作品の世界があるような感覚さえ覚える。

人間ドラマと称されるのは、ご都合主義なストーリー展開により登場人物の人物描写が破綻するといった点が一切ないからだろう。
これは本作の最も秀逸な点のひとつであり、魅力である。
それぞれの登場人物が机上により創作された架空のキャラクターではなく、「ライズ」という作品の世界に息づく血の通ったとてもリアルな存在である。

劇中場面の端々に観客に対して投げかけられるメッセージ性のある言葉の数々は字面だけ並べると、ともすれば何を青くさい綺麗事をと一笑に付してしまいそうなものも確かにある。だが、本作ではそのような印象を全く感じさせない。
それは単に耳に心地の良い言葉を嘯くところに留まらないからだ。
その言葉の数々を実際に体現具現化したダルライザーという「普通のただの人」であるヒーローが存在する、それこそが何よりの証明であり、その存在感が作品に圧倒的な深みのある説得力を与える。

映画を鑑賞後、こんなに格好良いヒーローが実在し、地方創生に意欲的かつ実際の行動力を伴う市民の方々の協力を得て映画化が実現し、白河という都市はどれほど素晴らしいところなのかとひしひしと心から感動した。
羨ましい、とも思ったがこれは正しい解釈表現ではない。
決して他人事ではなく、自分の住む街だって自分自身だって作品世界のように「立ち上がる」ことができることを示唆しており、そのことが本作の重要なメッセージであり、真骨頂であるように思う。

こんなに素晴らしい作品をもっとたくさんの人に見て欲しいと心から思う。
そして叶うのであれば映画館で上映されて欲しい。
限られた環境でしか観られないのは本当に惜しいし、もったいない。
ひとりでも多くの方にこの「ライズ」という作品が届くことを切に願う。
もし自分自身にもできることがあるとすれば、行動に移したい、そんなふうに思わせてくれる作品に出会えてとても幸せだ。

詳細評価

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