ここから本文です

ランペイジ 巨獣大乱闘 (2018)

RAMPAGE

監督
ブラッド・ペイトン
  • みたいムービー 262
  • みたログ 1,694

3.74 / 評価:1,380件

解説

ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンを主演に迎え、1986年に発売されたアーケードゲームを実写映画化したパニックアクション。巨大化した動物たちが、大都会で暴れ回り街を破壊していくさまを描く。『ムーンライト』などのナオミ・ハリス、『ウォッチメン』などのマリン・アッカーマン、『女神の見えざる手』などのジェイク・レイシーらが共演。『カリフォルニア・ダウン』でもドウェインと組んだブラッド・ペイトンがメガホンを取った。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ある遺伝子実験の失敗からゴリラやオオカミなどの動物が巨大化し、所構わず暴れだす。動物たちは、破壊活動を続けながら北米大陸を横断し、高層ビルが林立する街で大乱闘を繰り広げる。人々が逃げ惑う中、軍隊が出動し銃やミサイルで攻撃するが巨獣たちの暴走を抑えることはできず……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

「ランペイジ 巨獣大乱闘」東宝特撮の魂を持つ「怪獣大戦争」in USA ! ロック様も怪獣のうちの一頭です!!

 ハッタリの利いた映画を好む中国市場の拡大によって、ハリウッドでは近年「グレートウォール」(16)や「キングコング:髑髏島の巨神」(17)などの怪獣映画が量産され、また日本でも「シン・ゴジラ」(16)の大ヒットが契機となり、同ジャンルは今やマニア向けから、すこやかな男子女子たちのデートムービーへと格上げされた感ありだ。ゲームを原案とした本作「ランペイジ 巨獣大乱闘」も、もはや怪獣登場を隠して宣伝するほうが難しいくらい、どこを切っても正統モンスタームービーの肉汁がほとばしる。

 DNAを急速に変化させるゲノム編集実験の影響で、普通の動物が巨大化し、そして凶暴化する現象が起こる。だがそれは実験の成果を軍事目的に利用し、金儲けをたくらむ悪徳企業によるものだったーー。物語はそんな利己主義の犠牲となった、白いゴリラのジョージと動物学者との友情を軸に、怪物と化したジョージがオオカミ型やワニ型の巨獣たちと戦いを繰り広げていく。

 大都市シカゴを舞台にした、三つ巴のモンスターバトル。悪人によって怪獣たちが手札とされる展開は、まるでキングギドラとゴジラ、そしてラドンの攻防を思わす「怪獣大戦争」(65)in USA ! お前はいつの東宝特撮映画なんだと、観る者は目から熱い鼻水が流れてくるのを止められないだろう。

 いっぽうで、本作がそこいら怪獣映画と一線を画するのは、ドウェイン・ジョンソンという、ハリウッドが誇るアクションスターが主演と製作を兼ねているところだろう。ロック様が演じるのは、元特殊部隊員の動物学者デイビスで、密猟者から救ったジョージの育ての親。親だからして、巨獣どうしの争いにまでも介入し、昔取った杵柄でジョージを助けようとする。なのでションボリな怪獣映画にありがちな、人間が傍観者になってしまうようなことはない。かつてタモリが赤塚不二夫に捧げた弔辞「私もあなたの数多くの作品の一つです」風に言うなら、ロック様も怪獣のうちの一頭なのである。

 劇中に登場する三頭の巨獣にはそれぞれ設定上「ジョージ」「ラルフ」「リジー」とスカしたキラキラネームがついているが、オレが独自につけた怪獣名「ホワイトコンガー」「ムササビトゲウルフ」「ワニゴン」のほうがしっくりくる。ワニゴンが許容される世界、というのが、なによりもこの映画の高い怪獣偏差値を示しているのだ。(尾崎一男)

映画.com(外部リンク)

2018年5月10日 更新

本文はここまでです このページの先頭へ