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仮面ライダー1号 (2016)

監督
金田治
  • みたいムービー 150
  • みたログ 952

3.01 / 評価:798件

これの何処が「ただの宗教映画」なのか?

  • qsh***** さん
  • 2016年4月1日 14時41分
  • 閲覧数 3298
  • 役立ち度 39
    • 総合評価
    • ★★★★★

多くの酷評属性のユーザーさんが指摘している点は次の通りですよね?
【酷評1】
本郷猛と立花麻由の描写が援助交際の様。麻由が猛を呼び捨てにしている。

麻由は「藤兵衛の孫」という立ち位置でした。両親の所在が不明ですが「藤兵衛-猛-麻由」のラインは麻由の幼少期に何らかの形で構築されていたのでしょう。劇中にて描かれていない時間軸の中で家族同様の付き合いを過去にしていたのだとしたら、本郷猛のことを「たけし」と呼ぶお祖父ちゃんに追従して「たけし」と呼び捨てにすることは不自然だとは思えない。「お祖父ちゃんのところに遊びに来ているおじちゃん」の愛称だと思えば何でもないではないですか?少なくとも私はそう思いました。
「援助交際の様だ」云々についてですが 劇中の麻由の言葉のイントネーションや表情をくみ取れば、そんなおかしな関係であろうと曲解できるはずがない。
「自分をほったらかしにしたたけし(猛おじさん)を困らせてやろう」という意図が感じ取れての「3年分のお祝いをしてよ」だと聞き取りましたし、本郷猛自身は少女への償いの意味も含めて、「今度はなんでも言うことを聞いてやろう(俺の命もそう長くないようだから)」的な動機の発露として振舞ったのではないでしょうか?

【酷評2】
本郷がいきなり城南大学付属高校の特別講師になっている。本郷猛の講義が素の「藤岡弘、」になっている。

本郷猛は城南大学生化学研究室に籍を置いていました。卒業できたか否かは判然としない部分もあります。しかしながらV3、風見志郎が本郷猛のことを「先輩」と称していることからも 一応中退せず、卒業できたのではないかと推測できるため、特別講師としてやってきたことに違和感はありませんでした。
しかしながらそういう「理系」の学生さんであったにも関わらず「命とは」と、所謂“藤岡節”に逸れてしまった点は悔やまれますね。
本郷猛の人物像というのは科学者、レーサー、闘士のエッセンスが混然一体となっているため、人(昭和40年代に本郷猛に胸を躍らせた人)によっても エピソードの進行具合と視聴者の興味の掛け合わせで印象が異なるのだと思います。

【私が「酷評」と感じたのは上記二点…実際にはもう一点ありますが後述します。】

酷評への抗弁というわけではなく、ここからは私が素直に感じたことを記述します。

ライダー1号のアクションについて。
「変身ポーズがゆっくり」という声もありました。しかしながら昭和ライダーの特徴である“やられの美学”“タメの美学”を体現していたと理解でき、寧ろ好感が持てました。惜しむらくは変身後のジャンプはオミットして欲しくなかったですね。
またライダー1号というとライダーキック、ライダーチョップが想起できますのに、劇中ではライダーパンチが頻発していました。ここはライダーチョップを披露して欲しかったです。

引き立て役のゴースト勢二人については、もう少し引き立て役に徹して欲しかったというのが正直なところ。私はゴーストは視聴していないのですが「あのボールの様な物体」をベルト乃至身体のどこかに融合させることで、自分とは異なる英雄・偉人のエッセンスを憑依させて、デフォルトの“素体”を強くし、戦いを有利に運ぶことができるのだろうくらいのことは想像がつきました。子供たちへの気配りだったのかもしれませんが、劇中で本郷猛乃至仮面ライダー1号に“やってもらいたい”場面で登場したゴースト勢に「ちょっとキミたち、邪魔だよ!」と云いたくなることが何度かありました。

本郷猛の再生については、少々ご都合主義的な点もありましたが、一般にいまわの際の人間に「呼びかけ」を行うと息を吹き返すというのは“生身の人間”でもありうることのようです。“改造人間”である本郷猛が「心臓は止まっていたけれども肉体は炎に耐えられるほどの強度を保っていた」のであれば あれもいい意味でのお約束だったと思います。

さて、私が最後に残しておいたのが
「出演者の誰もかれもが藤岡さん凄い凄いって…これは宗教映画か/大嫌い」という【酷評】に対する愚見です。
前例のない「等身大変身ヒーロー」の先駆けとして自らバイクを駆り、事故に遭っても不死鳥のごとく蘇り、45年の長きに亙って息づいている我が国を代表するヒーローコンテンツの礎を築いた人物が 古希を越えた(上映時点)にも関わらず“戦い続ける”姿を傍で目にして、芸能界の青瓢箪が舞台に立って先輩たる藤岡氏への評価を促されたら「藤岡さん凄い凄い」というのは当たり前なのではないでしょうか?
なにが「大嫌い」ですか(笑) どこが「宗教映画」ですか?

次の仮面ライダーの敵は「藤岡弘、大っ嫌い教」の信者でしょうね(笑)

今回の映画、多少の粗はありましたが十分「映画」として「仮面ライダー」として成立しています。お金を払って鑑賞できてよかったと思います。

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