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夜明け告げるルーのうた (2017)

LU OVER THE WALL

監督
湯浅政明
  • みたいムービー 127
  • みたログ 435

3.88 / 評価:371件

とにかく決定的に傑作

  • adgjmptwtpmjgda0000 さん
  • 2017年8月15日 19時13分
  • 閲覧数 232
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

いやあ、日本アニメーション映画の頂点此処に極まる。
とにかく徹底的に面白い。

脚本は確かに、使い古された少々古い部分も目立つのだけれど(実際、後半展開は勘が鋭いヒトなら多分大体読めちゃう)
それをひっくり返してしまう圧倒的な映像。
とにかくよく動く動く。
なのに、細かい部分のリアルな描写も忘れない。
フラッシュアニメで魚の骨を取り除く場面や階段をリズム感良くタタッと降りる映画は他に無いだろう。
初めて人前で音楽を奏でる3人がルーの魔力で『マスク』の如く街中を踊りへと巻き込むダンスシーンは、アニメ映画史上最高のダンスシーンではないだろうか?

それに随所でディズニーや手塚治虫調の崩した表現が使われていて、これがどうだろう?
何故だかこの映画に絶妙にマッチするんである。
太陽の光の下では生きられない人魚たちの表現法にも一役買っている。

映画の重要なテーマの一つである「歌うたいのバラッド」もあちこちでボディブローの如く効いてくる。
ラストのカイの独唱は、決して誉められた歌唱力ではないのだが、冒頭の「唄うことは難しいことじゃない」という詞と共に、これほど『ヘタクソな歌』が歌詞と共に効果的に使ってある映画が何本あるだろうか?

最後に日無が日当たりに変わったのも、主人公が壁をぶち破った暗喩として実によく出来ている。
ここで初めてタイトルの『夜明け告げるルーのうた』の意味が解るようになっている。

『君の名は。』『この世界の片隅に』が霞む程の名作。海外でスタンディングオベーションとグランプリの受賞も納得。

かかってる映画館が少ないようだけれども
もし、近場で観られる機会があれば必ずスクリーンで観るべき映画と断言できる。

だって、音楽映画はやっぱり最高の音響なのが一番だもんね。

追伸
17年の東宝アニメーション勝負作だった『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を観てみたんだけど…
完全に内容的にも映像的にもルーが上。
なぜあの曲でないとダメなのか、表現される映像的な不思議な雰囲気、共にルーに遠く及んでなかった。
東宝アニメーションは、打ち上げ花火よりむしろ、ルーを夏休み興行の目玉にすべきだったのではないだろうか?
興行的失敗が非常に悔やまれる。

詳細評価

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