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上映中

女神の見えざる手 (2016)

MISS SLOANE

監督
ジョン・マッデン
  • みたいムービー 617
  • みたログ 1,237

4.27 / 評価:1,033件

お仕事熱心にも程がある

  • ooi***** さん
  • 2018年1月6日 19時12分
  • 閲覧数 919
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

ワシントンD.C.にはロビイストの会社が建ち並ぶ通り(通称「Kストリート」)があるらしい。ロビイストなる職業が明確に確立していない我が国ですが、そんな国の住人が観てもこの作品で描かれるロビイスト同士の攻防は見応え十分。

凄腕女性ロビイストとして名を馳せるエリザベス・スローンに舞い込んだ銃規制法案への反対キャンペーンの依頼。不遜極まりない態度で"大口顧客"をあしらい上司を激怒させた挙句、彼女は自分の部下ごと法案推進派の会社へ移籍してしまう。
大手ロビー会社と強大な圧力団体がタッグを組んで法案阻止へ動く中、圧倒的に不利な情勢を覆すべく彼女の恐るべき謀略が動き出す。

とにかくエリザベスのモーレツ振りが物凄い。「こんな上司はヤダ」の筆頭に挙がりそうな、昨今の働き方改革など無縁の24時間働き続けるワーカーホリックなリーダー役を演じるジェシカ・チャステインが鬼気迫る。この人、「オデッセイ」や「インターステラー」でも重要な脇役を演じていたが、今回一人のアクトレスとして強烈な印象を残してくれた。
こんな上司についてく部下がいるのかと思いつつも、あの手この手の文字通り手段を択ばぬ策略のオンパレードと、彼女の手口をよく知る元同僚との息詰まる陣取り合戦に引き込まれる。そしてエリザベスの常軌を逸した戦略は、次第に彼女自身を窮地に追い込んでゆく。

米国を舞台にした作品だが、配給会社はフランスで、監督と脚本は英国人という不思議な組み合わせ。脚本のジョナサン・ペレラはなんとこれが脚本家としてのデビュー作というから驚きである。彼が描いた彼女のシナリオの顛末は、これぞ映画という醍醐味を味あわせてくれた。

今年はスクリーンに向かって拍手を送りたくなる佳作に何本も出会えた。「ラ・ラ・ランド」に「ドリーム」、そして本作もその1本。前2作品への拍手が「パチパチパチ!」という両の掌をピッタリ合わせる類のものであるのに対し、本作の場合は右手と左手をずらしてややゆっくりと柏手(かしわで)を打つといった感じ。
いやはやホント恐れ入りました。おススメです。まだ観に行く機会のある方は、是非あらゆる情報をシャットアウトして劇場へどうぞ。

詳細評価

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