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悲しみよこんにちは (1957)

BONJOUR TRISTESSE

監督
オットー・プレミンジャー
  • みたいムービー 45
  • みたログ 254

3.65 / 評価:55件

カプチーノが飲みたくなった

  • gtk***** さん
  • 2015年10月12日 22時15分
  • 閲覧数 730
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

10代の思春期の少女の複雑で繊細な感情でも描いた作品かと思ってたんですが、意外と少女の感情とかには迫ってはいませんでした。

孤独とかそういうのは全然表現されてなくて、割と終始元気な少女だったんで拍子抜けというか、どんな映画なん?と思っていたんですが、自堕落で自由奔放な世界とアンヌの自律した規律のある生活が対比として立っている映画で、大人・子供という対比の作品には個人的にはあんまり見えませんでした。

父親もエルザも父親の友人も、皆自堕落で奔放な感じの生活を送っているという事で、そこを子供の世界とは見られなかったんですが、セシルもそんな生活を送っているので、アンヌを疎ましく思っているんですが、どこかで素晴らしい女性だと思っているところがミソだったかと思います。

結果あんな悲しい事故が起こってしまう訳ですが、自堕落で奔放な生活が灰色なところが虚しさを表しているかと思いますが、自律的なアンヌの境遇はあのような始末ということで、どちらの生き方を選択してもモノクロみたいな、大人(悲しみ)の世界にこんにちわ、な感じのオトナ―な映画でした。

青春映画というより人生を垣間見た次第であります。

あと、なんとなくコレットの『青い麦』やカミュの『異邦人』なんかを思い出したんですが、ああ太陽が眩しくて海が美しいと、文学的な普遍性みたいなものを帯びるんだなあと思いました。
テレンス・マリック監督の『ツリー・オブ・ライフ』か何かのレビューで、太陽がキラキラしていて自然が美しければ芸術なのか!!!という批判に思いっきり同意していた自分なんですが、太陽と海を足掛かりに上記した文学作品が浮かんできたので、太陽と海、侮り難し!!とかいう不明な感想を持ちました。

人の営みは過ぎ去っても、太陽と海は不変だからだろうな。

青春映画というには、大人な香りに溢れ過ぎている映画かと思いました。

凄くカプチーノが飲みたくなったので、カプチーノの香りにこの映画の記憶を残して寝ようかと思います。

そんな香り高い映画でありました。


★4つ!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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