ここから本文です

最強のふたり (2011)

INTOUCHABLES/UNTOUCHABLE

監督
エリック・トレダノ
オリヴィエ・ナカシュ
  • みたいムービー 1,081
  • みたログ 7,035

4.31 / 評価:4,034件

ヤンキーが席を譲ればチヤホヤされる理論

  • tut***** さん
  • 2018年1月28日 5時44分
  • 閲覧数 1775
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

「偏ってんなー」見終わって最初の感想。
チョイ悪のドリスがやる事は全て正しい。そんな偏った正義感が蔓延する映画。
一番それが顕著なのが、ドリスがフィリップの足に熱い茶を零すシーン。
悪ふざけをしたドリスは更に、実験と称してフィリップの足に茶を掛けまくる。
フィリップは笑ってそれを許す。
しかし、だ。真面目な青年がフィリップに茶を飲ませるシーンではどうか。
青年はノックの音に振り向いて、うっかりフィリップの顔の近くにカップが来てしまう。
たったそれだけの事に、フィリップは激怒するのだ。
青年に悪気など無かったろうに、頭突きでカップを床に落として怒鳴り散らす。

映画の中では「障碍者でも金持ちならいいが、貧乏で障碍者なら俺は自殺するね」という意味の台詞をドリスが吐く。
大多数の障碍者は、フィリップほど金持ちではない。
更に、首から上は麻痺が無く、知的障害が無いフィリップを持ち上げて、ドリスは『健常者を装えない連中』を笑いものにする。
「チャリティー番組に出てるだろ。こうやって舌を出して、アーアー言ってる奴ら」をジェスチャー付きで笑いものにする。
健常者はこの映画を見て、いい映画だと思うだろう。
ドリスに笑われ馬鹿にされた当人と、その家族以外にはとてもいい映画だ。
他人事だ。心は何も傷付かない。

この映画は健常者と障碍者の友情を描いているはずが、そこかしこに悪意が潜んでいる。
例えば、資格を持った介護士は障碍者に偏見を持っているとの偏見。
例えば、資格を持った介護士は心が冷たいとの偏見。
例えば、女性の美醜についての異常なまでのこだわり。
例えば、特定の地域の女性は容姿が劣るとの偏見。
例えば、画商は絵の良し悪しが分からない金の亡者という偏見。
もう、挙げていけばキリが無い。
フランスでは歴代一位の興行収入だったらしい。
さすが人の痛みに鈍感なお国柄。

世界では、立場の弱い女性に対する権力者の性暴力を糾弾するMeToo運動が広がっている。
フランスの女優達は一丸となって「男が女をデートに誘う権利」を主張した。
両者が全く別の問題である事は明らかだ。
さすが人の痛みに鈍感なお国柄。この映画が絶賛されるはずだ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここまでです このページの先頭へ