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永遠の僕たち (2011)

RESTLESS

監督
ガス・ヴァン・サント
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3.80 / 評価:394件

解説

第64回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でオープニング上映され高い評価を受けた、『ミルク』のガス・ヴァン・サント監督による一風変わった青春ドラマ。葬式に参列することを日常とする、死に取り付かれた青年と、不治の病に侵された少女の恋を繊細に描く。主演は、デニス・ホッパーの息子ヘンリー・ホッパーと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ。2人を見守る重要な役どころで、日本の実力派俳優・加瀬亮が出演しているのも見逃せない。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

交通事故によって両親を失い、臨死体験をした少年イーノック(ヘンリー・ホッパー)のただ一人の友人は、彼だけにしか見えない死の世界から来た青年ヒロシ(加瀬亮)だけであった。他人の葬式に参列するのが日常的なイーノックは、ある日、病によって余命いくばくもない少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)と出会う。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「永遠の僕たち」大人の世界に組み込まれずにいられないことの悲しさ

 事故で両親を失い、自分もまた死の淵をさまよって以来、ひとりの時間にひきこもる少年イーノック。彼にしか見えない特攻隊の幽霊ヒロシとの“ゲーム”や赤の他人の告別式に参列する“遊び”の時間に生きる少年の前に、死病を抱えつつ生の眩しさを放つ少女アナベルが現れる――。

 「理由なき反抗」の頃の亡父デニスの所在なげな眼差しを受け継いでイーノックを繊細に体現するヘンリー・ホッパー。「ジョンとメリー」当時の短髪のミア・ファローのユニセックスな魅力でヒロインを快演するミア・ワシコウスカ。さらに想像上の友人とも守護天使ともみえる存在を「チャンス」の庭師の幽かなこだまさえ感じさせるチャーミングな浮遊感で形にする加瀬亮。初恋の時空、うつくしい子どもの領分を請け負う彼らのリリカルな演技を監督ガス・バン・サントは相変わらずの軽やかさで差し出していく。もったいを一切、寄せつけないシンプルで直截な語り口にまず魅了されながら、若さの傍らに監督が錘りのように置いているもう若くない面々の苦さに気づいてその演出の周到さにもう一度、息をのむ。振り返れば「ドラッグストア・カウボーイ」や「マイ・プライベート・アイダホ」の頃から、バン・サントは踵を返して大人の世界に組み込まれずにいられないことの悲しさにこそ目をすえていた。

 エンディング、記憶の中の初恋の少女に微笑を返す少年。成長の瞬間を永遠とするショットが切なく効いてくるのもそんな存在を思う目があるからだろう。迷いなく今年のベストワンを贈りたい!(川口敦子)

映画.com(外部リンク)

2011年12月22日 更新

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