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牡蠣工場 (2015)

OYSTER FACTORY

監督
想田和弘
  • みたいムービー 20
  • みたログ 40

3.38 / 評価:29件

静かな時の流れる田舎町の異文化交流

  • SABAKU さん
  • 2016年4月21日 17時57分
  • 閲覧数 279
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

牛窓という海町の風景、牡蠣工場の作業や人間模様を淡々と撮影しているだけなのですが、最後まで退屈せずに映像に惹き込まれた。
剥いた牡蠣を入れるバケツに水を入れて凍らせたペットボトルを入れて牡蠣が傷まないようにしているところなど、家庭内工場てな感じでアットホームさを感じると共にこの産業の台所事情も感じたりした。

背中に赤ちゃん背負って仕事してるお母さんがいた。お母さんが慌ただしく動いて赤ちゃんが背中でぐらんぐらん振り回されてるんだけど、キョトンとして大人しいもんだったなあw都会の育児問題なにそれ?ってな感じで逞しいなあ。

福島原発の放射能から逃れて来た人もいた。この人は地震や津波だけなら、その場に留まり復興に励んでいたはずの人。やはり原発の被害はただの災害と違って後々への影響が段違いだな。

みんなから勝手にシロと呼ばれているミルクという猫がいいキャラwダメダメと静止しても、人の脇をすり抜けて強引に知らない人の家の中に入ってこようとするwww町の人と猫の関わりが緩いんだろうなw

出稼ぎ中国人について。彼らが住み込むことになるプレハブ小屋の搬入業者の白髪の老人の言葉、中国人は良くない、何でも盗んでいくという。でも彼らと一緒に仕事している牡蠣工場の人達は中国人は一生懸命仕事して覚えも早いと高評価。この違いは何でしょう?おそらく搬入業者の老人は一部の中国人の話を聞いて十把一絡げに中国人を評価してるんじゃないでしょうか?差別や偏見の種ってこんなところから育つんだなと。
映画の最後の方に新しく来た中国人に仕事を教えるシーンがあった。言葉がほとんど通じず、やって欲しいことや作業方法などがうまく伝わらない、中国人もどうすればいいのかわからずまごまご。職人の人は気が荒い人が多いから怒鳴りつけたりしないかヒヤヒヤしながら見ていた。人間関係壊さないように大事に育てていってほしい。

別のシーンで漁師の人でも初めての経験という、船着場から落ちた人を助ける現場にも出くわす。想田監督は何か日常のドラマチックを見つけ出す、若しくは呼び寄せる才能でもあるんじゃなかろうか?

エネルギーにしてもこうした一次産業にしても、都会の下支えをしている地方にもっと目を向けないとね。

2016/04/21 シネマ ジャック&ベティで鑑賞。

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